田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

理系を目指す女子はなぜ増えないのか

 雑用に追われ、ブログを更新する機会を逸してしまった。こうやってブログの更新は止まるのだろうな…と縁起でもない(?)ことが頭をよぎった週末であった。さて「理系を目指す女子はなぜ増えないのか」というエントリーを見つけた。自称理系の私としても気になる話題だ。
http://d.hatena.ne.jp/b_say_so/20061123/1164281886

 小飼弾氏も書いたように(プログラミングに限らず)男女の能力差はないと言って良いだろう。

 あるとしたら、(幼少期の)興味関心の持ち方、意識的あるいは無意識的な家族や社会など回りの働きかけによるものだろう。後者は女性の社会進出の妨げになるものであり、11月21日に発表されたWEF(世界経済フォーラム)による男女「格差」の指数が日本は79位であったことと合わせて考えてみても、実際十分にありうる話だろう。いずれにしても、月並な言い方だが、複数の要因が絡み合っているのだろう。


 「理系…なぜ増えないのか」を書いたid:b_say_soさんは今日のエントリーで「女性が男性のかなり多い環境に身を置くことをためらう三つの理由」ということも書かれている。なるほど。あまり女性の立場で考えてみたことがなかったのだが、指摘されてみればいろいろと理系の女子が増えるための「障害」はあるわけですね。


 ところで私は埼玉県民なのだが、埼玉県は群馬県や栃木県と同様に男女別学の公立高校が多い。その中で県東部にあるK高校はかつて女子高校だったそうである。戦後、共学化したのだが全然男子生徒が入学せず、また女子高に戻してしまったそうである。

 つまり滅多にない例かもしれないが、「女子の集団の中へ入っていくことのできない男子」という事例もあった。

 他県のことで、よくわからないのだが、茨城県では戦後、水戸一高は共学化し、水戸二高は女子高として留まったようである。一高では最初は女子生徒が少なかったようだが、徐々にその数を増したようだ。男子校が共学化し、女子高がそのままで残ったというのは興味深い(?)現象だ。


 高校の例を引き合いにして、私は何が言いたいのかというと、ニーズがあれば男女比は均衡化するのではないかということだ。おそらく水戸一高は進学校として有名で、その魅力が女子の入学を促進したのではないだろうか。


 理系の女子がなぜ増えないのか。一言で言えば、そういう生き方が女性にとって*1 魅力がない(ように見える)からではないか。現に薬学部系は女子生徒が沢山いる。

 逆の言うと、理系で成功した女性が広く認知され始めると理系の女子も増えるような気がする。


 …それにしても理系を志す女性が少ない。わが国にとっては損失だと思う。

*1:むしろその女性の親にとって、かもしれない