田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

青空文庫のオーディオブック「青空朗読」を知った

歳のせいか本を読むのがつらくなってしまった。一つは老眼で細かい字が見えにくいこと。もう一つは堪え性がなくなったというのか、集中して一つのことに取り組むのが苦手になってしまったのだ。前者はメガネ(老眼鏡)をかければどうにかなるが、後者はなんともならない。最近は暇があればYouTubeをダラダラみることが増えたのだが、それが堪え性のなさに拍車をかけたのかもしれない。

もし本も音声で聞くことができれば楽なんじゃないかな?そういえば著作権の切れた作品をボランティアがウェブに公開してくれる「青空文庫」というのがあるが、もしかしたらアレのオーディオブックなんてあるんじゃないのかな?と思い立って検索してみたらすぐに「青空朗読」というものがみつかった。青空文庫と同様にボランティアによる朗読のようだ。非常にありがたい。

aozoraroudoku.jp

ためしに私のブログでかなり前に触れたことのある小泉八雲の「常識」を探してみたら、音声があった。

aozoraroudoku.jp

これまた感謝感激である。9分17秒の音声データである。もしこのブログを目にした方で八雲の「常識」をご存じない方がいたら是非聞いてみていただきたい。怪談で有名な小泉八雲の作品らしく実に不思議な作品で、結末がなんとも言えないものである。私も日本語訳の朗読を聞いてみたが、私は果たして常識を身に着けている人間なのだろうかと改めて自問したのだった。

 

小泉八雲の「常識」の原作は英文の ’Common sence'。青空文庫の「本家」とも言うべきプロジェクト・グーテンベルクにも載っている。

https://www.gutenberg.org/cache/epub/55473/pg55473-images.html#Common_Sense


探してみるとAIによるプロジェクト・グーテンベルクの読み上げサービスもいろいろあるようだが一部有料だったり条件付きで無料だったりと様々のものがあるようだ。日本の青空文庫もいずれはAIによる読み上げサービスなども行われるのだろうか。貧乏人の私からすれば無料で音声データが手に入れば嬉しいが、なんでも無料を期待すると開発する側のモチベーションも下がるだろうから、米国のように有料サービスで提供されるのも良いのかもしれない。この辺の読み上げサービスに関しては今回、私はよく調べていないので、ひょっとしたら日本語でも既に始まっているのかもしれない。

 

それにしても青空朗読の朗読音声はすばらしい。今後もボランティアによるサービスが続いてほしいと、何の支援もせずに自分に都合の良いことを思ってしまうのであった。私には常識がないのかもしれない。