昨年は何回かHDDのシステムを破壊してしまった。物理的に壊れたわけではないので、何回か再インストールした。おかげで、前にも述べたようにLinuxのディストリビューションを何種類か使う経験もした。
しかし、データは安全であることが一番である。手っ取り早くは定期的にメディアにバックアップを取ろうと考えた。「日経 Linux」2007年1月号の記事を参照してDARを使ってみた。雑感などを述べる。
[日経 Linuxの記事について]
- 差分バックアップと増分バックアップの解説について、私のように完全バックアップをいくつかのDVD-Rなどのメディアに分割していると、差分を取るつもりで増分になってしまう気がするのだが…。
(追記: '-A'で完全版の最新を指定すれば差分、差分ファイルの最新を指定すれば増分バックアップになることに気づく)
- 私はVine-4.0を使っているので、tar ballを http://dar.linux.free.fr/ からダウンロードしてインストールした。Vine-4.0ではbzip2圧縮を利用するためにはconfigureする前にbzip2-develパッケージをインストールしておく必要がある。
- 2007年1月号のp.43の図12のシェル・スクリプトの一部に脱字がある。9行目と13行目の"$TARGET"の前に”-g”が必要である。私は何度やってもエラーがでるので小一時間悩んだ。(<オーバーか)
ちなみに「日経 Linux」は私が気に入っている雑誌の一つだ。記事も初心者にわかりやすく、イラストやレイアウトも良い。それに値段も手頃だ。おそらく編集者も少ないので誤字脱字が多少あるのだろうな…orz
[DARを使用してみて]
私の場合、主要なデータはユーザのホームディレクトリ内にあるので、ホームディレクトリをDVD-Rなどのメディアに分割してバックアップを取るつもりでいた。
ところが、wmplayerのゲストOS(Windows2000)を導入した(qemuで作成した)仮想ディスクをホームディレクトリ内に置いているので、大したデータはないのだが、ホームディレクトリだけで6GBちかくある。
これをbzip2圧縮して分割してみたのだが、2時間近くかかってしまった。おまけに書き出し方がよくわからず、一端HDDにバックアップしてからメディアに焼き付けるという方法をとったので結構な時間がかかってしまった。
たまに完全バックアップをとるならばまだしも、定期的にバックアップを取るとなるとかなりの手間である。
本来ならば、cronに登録して自動化したほうが良いのだろうが、Pentium4の自作機はファンがうるさく、消費電力も多そうなので、常時電源ONとはしづらい。
夜中にバックアップをとるというのが定跡なのだろうが、私の場合電源をON/OFFしながら、クライアントとして使っているので、それは無理である。
今年中になんとか予備のHDDを購入して、ソフトウェアRAIDなどを利用したほうが良さそうだ。