田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

徴農ねぇ…

 先日、本屋さんに行くと「脱サラ農業のススメ」なんて本があった。今日のlivedoorニュースには「田舎暮らしなんて本当にできるのか」というニュースも。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2428773/detail?rd

 どうやら農業や田舎暮らしが見直されているのかもしれない。私のブログもバイクやパソコンなどの道楽話よりも、田舎暮らしの話題を増やせば注目されるだろうか…。


 とにかく農業に就く、身寄りも全くない田舎に住む、というのはそんなにやさしいことではないと思う。上記のlivedoorニュースのとおりだと私も思う。

 農業に関しては、私はサラリーマンなのであまり偉そうに言えないが、専業農家の義父を見えていると、かなり忙しい。

 以前に書いたこともあるが、義父は地元でもかなり大規模に耕作している。トラクターも5台くらいある。従業員というかお手伝いさんと言うか、契約した数名の方と農作業をほぼ毎日行っている。

 うちの近くに大学があることもあって、昔そこの学生を雇ったことがあったそうだ。早朝4時半頃からの作業だったそうだが、途中で辞めてしまったそうだ。

 「やっぱし怠け者は百姓には向かねえ」 義父の言葉である。

 農作物の有名な産地であれば共通していると思うが、植え付けや収穫などは機械などを使い計画的に行っている。日々のスケジュールに追われてかなり忙しい。晴耕雨読なんてそんな牧歌的なものではない。

 「徴農でニート対策」なんて言葉も聞かれるが、誤解を恐れず言わせてもらえば、会社勤めもままならない者に農業が勤まるわけはない、と私は思う。


 ただ、これは農業で何とかサラリーマン並みあるはそれ以上に収益を上げようとしている地域での話だ。後継者の不足している、例えば山間地での農業などはニート対策になるかもしれない。コンクリートジャングルで働くよりは四季折々に変化する自然の中での作業のほうが働く意欲も増すかもしれない。


 ちなみに義父は、農協から研修生の受け入れなどを打診されることがある。数年前、北海道の富良野付近から若い研修生を受け入れたことがあった。その研修生が語っていたそうだが、北海道では小麦の収穫は夜通しやるようである。雪が降り始める前にすべての収穫を終えなくてはならないための徹夜の収穫だそうだ。

 義父は畑によってはレタスやブロッコリーを年3回収穫するそうである。「雪解けが遅く冬の到来が早い北海道では、いくら耕地が広いからと言っても辛いものがあるねえ」と義父は言う。

 ただ中国などからの研修生は絶対に受け入れたくないとも言う。そりゃそうだわな…。


 中国から受け入れるのならニートに来てもらう…とまでは言ってないようだが、次期政権で決定されればそうなる日も来るかもしれない。