田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

 BMWの作るバイク

 私はBMW R100GSを愛用している。年式により若干の違いがあるが、私のはこの方のものとほぼ同じである。'80年代後半のモデルである。私の愛車のフレームには"Made in W.Germany"と刻印がある。(ちなみに今の中高生の中に西ドイツという国を知らない者もいるかもしれない。今となっては彼らが生まれる前の話だ)

 友人にBMW愛好者が多く、気がついたら洗脳(^^;されていた。BMWのバイクの所有者は少数派である。物好きといっても良いかもしれない。(ちなみに愛好家の間で誠しやかに言われる小話に、知らない人から「BMWのバイクとは珍しい。それではハーレー・ダビットソンも車を作っているんですか?」と聴かれる、というものがある。BMWは航空機エンジンを製造していたメーカーで、自動車と同じくらいにバイク作りにも歴史があるのだが認知度は低い)

 しかし一端それを運転し、所有すればかなり国産のバイクとは違うということがわかるだろう。まず基本的な構造が違う。ほとんどモデルは水平対向エンジン+ドライブシャフトである。4気筒エンジンもあるがピストンを水平にした(横に寝かした)独特の構造をしている。これが「乗り味」に与える影響は大きい。 BMWのバイクでレースに参戦している方も少なくないが、トップのカテゴリーであるWGPにはこの機構で参戦しているチームはない。おそらく限界に近い走行ではシャフトドライブというのは不利なのかもしれない。しかし普段、日常の走行では何の問題もない。いやむしろコーナリングが非常に楽しい。この話は後日に譲ろう。
 それから単気筒エンジンのFシリーズというのが最近できたのだが、製造開始当時、車体はアプリリア(イタリア)、電装系は日本電装(ちなみにエンジンはロータックス[オーストリア])という、つまり日独伊というどこかで聞いたことのある国々の協力の下で作られている。アメリカのハーレーの例を除けばバイク作りが盛んなのは日本、ドイツ、イタリアである。おそらく戦後の世界状況がバイクというあまり(というか全然)重要でない工業分野に色濃く反映されているのだろう。もし可能ならばこの話題にはいつかは触れてみたい。