田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

久しぶりにバイクに乗った

 週末もダラダラとサビ残を続けている。今週末は天気も良かったし、仕事の山は越えたので、思い切って愛機 BMW R100GS を駆り出した。バイクに乗るのは2ヶ月ぶりくらいだった。バイクのカバーを外すと車輪周辺に蜘蛛の巣が張ってあった。情けなかった。まずは洗車して、タイヤの空気圧をチェックしてエンジンに火を入れた。

 寒冷期ではないので意外に早くエンジンがかかった。キャブレター式のエンジンなのでアクセルの開け具合やらチョークを戻すタイミングなどがちょっとややこしい。しかしこの面倒臭さがたまらなく楽しい。一度、ニューモデルのBMWのバイクを借りたことがあったのだが、冬季でもイグニッションをチョイと点火するだけで一発でかかった。まったくうらやましい。やはりニューモデルが欲しい…。あれ、話がずれたか。

 蜘蛛の糸はなかなか水で流れなかった。一部に付着したままだったのだが気にせずツーリングに出かけた。仕事を終えた2時頃に出発して、夕方には足利市のアラジンでコーヒーを飲みたかったので、桐生市から国道122号を日光方面を北上し草木ダムで一服して引き返すことにした。

草木ダムのパーキングで気がついたこと

 久しぶりのバイクで運転が下手になっている感じがした。もともと私はそれほどうまくはないのだが、特にバイクというのはバランスの乗り物だ。クルマのようにハンドルを切れば曲がるというものでもない。カーブが連続したりすると自分の思ったように運転できているか否かがすぐわかってしまう。この辺の感じは自動車しか運転したことのない者にはわからない感覚だろう。


 草木ダムにちょっとしたパーキングエリアがある。そこで私はあることに気がついて愕然とした。

 クルマも駐車していたのだが、バイクも多かった。バイクが私も含めて12台とまっていた。そのうちメーカーで分類すると、なんとハーレーが8台、ビュエルが1台、ホンダが1台、モトグッチ1台、それから私のBMWが1台であった。ビュエルはハーレーの親戚(?)みたいなものだからほとんどがハーレーといっても過言ではない、しかもジジイやバ○○ばかりであった。(私ももちろんジジイです) ちょっと見た感じでは20歳代のライダーは一人もいなさそうであった。草木ダムのパーキングに私が停まったのは10年ぶりくらいだったかもしれない。以前だったらレーサーレプリカに乗った若者の姿が必ず見られたものなのだが。意図せずして改めて日本社会の高齢化を目の当たりにした。それからハーレーの隆盛ぶり。私の師匠も最近883なるものを買ったばかりなので大きな声では言えないがw ここまでハーレーばかりがもてはやされていると薄気味悪い感じがしないでもない。バイク小僧って一体どこに消えたのだろう?

沢入林道を走る

 ちょっと時間があったので、そのまま足利のアラジンへ直行するのももったいない気がしたので、かなり昔走ったことのあった沢入(そうり)林道を走った。


 全面舗装の林道ではあるが、よく手入れをされた山林を抜けてさらに奥に進むと、先日来の雨のせいか路面は荒れていた。(Google マップでは行き止まりのように表示されているが実際は細い道を通って根利や小中方面へ抜けられる)


 落石が多く道路面の陥没も見られた。ガードレールもない片側崖の急カーブも連続している場所もあって、久しぶりにバイクを操る私は低速での走行を余儀なくされた。一番厄介だったのは道路上を濁流が流れた跡であった。運が悪いことに登りの急カーブに厚く泥が堆積していた。ハンドルをとられて転倒するかと冷や汗をかいた。しかしビッグオフローダー R100GS の面目躍如である。とてもハーレーでは走破できまい(とここでエラぶっても仕方ない)。

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 林道を走行中、ニホンジカを見かけた。角のない小柄な個体だった。おそらくは若い雌の鹿だったかもしれない。私はやはり同じような場所で一度鹿を見たことがあった。そのときはかなりの高さを跳んで姿を消したのだが、今回はモソモソとやや緩慢な動作でヤブに消えていった。私はバイクで鹿に遭遇するのは二回めだったのだが、二回とも右曲りのコーナーを旋回した直後であった。見通しの効かない右カーブを曲がりきるとそこに鹿…! なんてことがあるから林道を走るときは速度に注意しなければならない。これほど間抜けな私にも見つけられるくらいなのだから相当数の鹿が生息しているのかもしれない。見つけた場所はよく手入れされた山林の奥だったので、鹿による食害が気になった。


 私は田舎暮らしである。畑に囲まれ雄鶏や雉の声に目覚めることもある。そんな私ですら関東平野部からそれほど遠くない林道を走っても感動する。おそらく都会の方が走ったらなおさらかもしれない。ちょっと探してみるとそれほど人気がない林道もなかなか面白かったりするものかもしれない。ただし全般的に日本の林道は道幅が狭いので大型四駆では入らないほうが良いとは思う。

 それから今回、下界が暑かったのでTシャツにメッシュ状の夏用ジャケットを着て林道に入ったのだが、山中はかなり涼しかったことも書いておく。