田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

 修復可能なバイク

 「乗り味が他社製品とは全く違い、運転して非常に楽しい。」というのが第一印象だった。それから所有して驚いたのは「直せる」ということだ。
 何を当たり前のことを、と言われるかもしれない。しかしバイクを所有した人なら容易に理解してくれると思うが、10年以上前のモデルの部品が取り寄せられるというのはバイク業界では希有のことだ。いや一部の例外を除き、不可能に近い。バイクは市場規模は自動車などとくらべて小さい。加えて少子化の影響で、近年益々縮小化する傾向がある。そのせいもあってモデルチェンジが早い。メーカによっては5年前のモデルの部品すら欠品になってしまうと聞く。

 その点BMWは全然違う。何しろ私のバイクは20年近く前のモデルである。たしかアールズフォークといわれる戦後(戦前?)のモデルの部品も取り寄せ可能だと思った。もちろん別途に受注生産しているのであろうからその単価は決して安くない。私のR100GSもそろそろ部品の値段が上がってきた感があるが、部品がまったく無いよりはましである。

 この「直せる」という「思想」は(あえて思想と言わせてもらう)、ヨーロッパの車作り、大げさに言えばヨーロッパの物作りに共通なものだと思う。更に最近はこれに「リサイクル可能な」というキーワードは付加されていると思う。一般的にヨーロッパの車やバイクは高価である。おそらく労使関係の影響などもあるのかもしれない。しかし、部品管理にそれなりのコストをかけて旧型のモデルにも対応できるシステムを構築しているということも、その高価であることの一因であろう。ヨーロッパは上記のような発想の物作りで勝負をかけてきているのだと思う。