田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

Windows Update スタンドアロンインストーラが進捗しなくなる件

 職場で配布された Windows 8.1 マシンで全然 Windows Update できなくて困ってしまった。いろいろ悩んだ末、スタンドアロンインストーラをダウンロードし、インストール時にネット切断するという荒業で解決できることがわかった。調べてみると一部ではよく知られた手法で一般家庭でも応用できる手法のようだ。

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Chromebookを買った

 

 Chromebook が欲しくなり、 Asus C300MA を買ってみた。きっかけは実機を操作する機会があったことだ。phaさんの記事も背中を押してくれた。

pha.hateblo.jp

 WindowsMac ではないOSで、基本的にネットに接続して使うものなので万人にお勧めできるものではない。私が使ってみた限りでは SilverLight を使ったニュース動画などは見ることができなかった。また Chrome OS は Google Chrome と UI が類似しているが、逆に Chrome を使ったことがない方は戸惑ってしまうのではないだろうか。

 

 個人的には以前(他社製品だったが)Chromebook の実機を使った経験もあって非常に満足している。軽くて、バッテリーの持ちが良く、動作が軽快で、値段が安い。万人向けではないものの、割りきって使える方にはお勧めかもしれない。


 基本的にネットに接続して使用するのだが、一度ネットで認証したアカウントはオフラインでもログインできることを知った。おそらくは OS のバージョンにもよるかもしれない。しかしオフラインでログインしてもやれることは限られる、というか通常はほとんどのアプリは利用できないだろう。とにかくオンラインで使用することを前提としている。

 で、早速改造して使っている。 USB 3.0 対応の小型の 64GB USB を一緒に購入し、そちらに crouton を利用して Ubuntu 14.04 LTS をインストールして使っている。改造方法は以下のページを参照した。

chrome.hatenablog.jp

 私の場合、別の Ubuntu デスクトップで USB のデータを用意したのだが、途中のマウントポイント(デバイスファイル、か)は /dev/sdc だった。これを間違えるとストレージを壊してしまうので注意されたい。 普通の方はそんなことをしないと思うが、私はアホなことにメイン機のシステムを壊したことがある。

HDDのデータを破損した - 田舎者Yの日記

 それから、この方法で UbuntuUSBメモリにインストールした場合、Ubuntu を終了するときに絶対に Ubuntu 側でシャットダウンしてはならない。Ubuntu でログアウトし、shell コマンドが終了するのを待って Chrome OS を終了する。Ubuntu 側でいきなりシャットダウンすると Ubuntu のログインユーザに関する情報が壊れる場合があるようだ。具体的には、私の場合 sudo が使えなくなった。おそらくログイン中に passwd でログインユーザーのパスワードを変更したのだが、終了動作が完了しなかったことによりパスワードに関する情報がうまく同期されなかったことが原因ではないかと個人的には思っている。私の場合、この USB メモリを外して別の Ubuntu マシンでマウントし、"sudo chroot /hoge/chromebook/chroot/"  のように chroot して passwd コマンドで強制的に別のログインパスワードに変更した。この方法が正しいかどうかわからないのだが、何とか今も通常通り使えている。

 

 Chromebook で Ubuntu を起動するときに デベロッパー・モードの起動 → Chrome OS にログイン → crosh で shell を起動 → startunity で Ubuntu を起動、 と結構時間がかかるのが難点。一旦起動すればスリープしておくものか。Ubuntu を使用しているのは自己研鑽も兼ねているのだが、予めインストールしておいた Ubuntu アプリを使って文書などを作成し、USB メモリに保存し、オンラインになったときにネットにアップロードする、という使い方を私はたまにしている。何しろ私はモバイルルーター等を持っていないので(苦笑)。
 モバイルルーターを持たずに外で Chromebook を使う人は少数派かもしれない。

 

 それから私はこのマシンをオンラインショッピングで購入したのだが、実機を扱っているお店を探して前橋まで見に行った(北関東ではほとんどそういうお店がなかったもので)。オンラインの価格より1.5倍くらい高くてビックリした。おそらくは保障とかを付けているのだろうが、それでは低価格のChromeboook の良さが半減してしまう。というわけでネットで購入してしまった。

 

 今回の購入のきかっけは Chromebook の実機を操作したことなのだが、その際 Google 社員の方と二、三言葉をかわす機会を得た。詳しくは書けないが、Google に関することでもネットで検索できないことはたくさんあるんだな、ということを知ったことが収穫であった。極めて当たり前のことではあるが。

Vista の Adobe Reader

 現在 Microsoft Windows VistaMicrosoft による延長サポート中である。それが終わる 2017年4月11日まではいわば現役のOSである。しかし Adobe 社はこの先月11月で Adobe Reader X のサポートの終了を打ち出した。Vista で動作保証された Adobe Reader は X までのバージョンであるから、このことは Vista では Adobe が動作保証する無料の PDF リーダーはなくなったことを意味する。

「Adobe Reader X」「Acrobat X」来月でサポート終了、Windows Vistaで使える製品が消滅 -INTERNET Watch

 

 もちろん技術的に使おうと思えば使える。Vista 上で Adobe Reader X を起動して PDF ファイルを開くことはできる。しかし、もうサポート外であるからセキュリティパッチなどは配布されない。Adobe Reader X の脆弱性をついた攻撃がされる可能性があるのだから使わないのが賢明だろう。他にも Vista で動作する無料の PDF ビューアはある。Adobe Reader X をアンインストールして他のものを使ったほうが良い。

無料PDF閲覧ソフト一覧 - フリーソフト100

 

 話はこれで終わりなのだが、実を言うとまだ少し残っている。最初の記事で紹介されていた、まだサポートが継続されている Adobe Reader XI は Vista にもインストールできるのだ。少し検索してみたのだが、このことに言及している記事は少ないようだ。Adobe 社のサイトを検索しても XI が Vista で動作できると書いてあるページはない。これはどういうことなのだろう。

 

 このことは米国のフォーラムでも話題になっていた。(この投稿は XP のサポート終了以前のもののようだ)

Why is Reader XI not officially listed for Windows Vista (Acrobat Reader)

 Karl Heintz Kremer さんが以下のように書いている。

Whatever the reason, Adobe says that you should not run this combination. You can try, but any problems you may find are not going to be fixed by Adobe.

  まったくもっておっしゃるとおり。Adobe が問題が起こった場合の修正をしないのだから使うべきではない。

  またこの Kremer さんは "Vista was a very unsuccessful operating system for Microsoft." とも書いている。まさしく。Millennium といい、Vista といい unsuccessful  な OS だった。

 

 特に Vista は XP のあとに久しぶりにリリースされた OS ということで、期待も大きかったゆえに落胆も大きかった気がする。私も ’Longhorn' という開発バージョンの頃から期待してリリースを待ったが、メモリーを大量に消費したり非力なマシンでは動作が非常に遅いのでがっかりした記憶がある。それだけ XP がよくできた OSであったということかもしれないが。

 Vista の販売開始が2007年1月の頃。まだ8年前のことだ。本当に月日がたつのは早いな、と思えてしまう。

Raspberry Pi 2 に Windows 10 IoT

 私の知人で、 Rapberry Pi 2 を Windows 10 で起動できない(SDカードにインストールできない)と言っている方がいた。たしかに今日ウェブ検索してみたら日本語の解説では今年の5月の段階の、Windows 10 正式リリース前の記事が検索上位に表示されるようだ。どうも最新の情報ではないようだ。
 私は以下の Microsoft 自身による解説に従ったらできたので、この通りやってみたらと知人に伝えたら、英語がよくわからないとのこと。そこで試しに簡単に抄訳(あるいは自己解釈による意訳)してみる。

ms-iot.github.io


 ただし、この手の情報はすぐ古くなってしまうので、検索サイトからこの私の記事をご覧になった方は最新の情報に注意されたい。また私の知人は勘違いしていないと思うが、Raspberry Pi 2 を起動する WindowsWindows 10 IoT である。'Embedded'の流れをくむ組み込み系のそれである。デスクトップのある通常の Windows ではないので、これまた注意されたい。私のような開発経験のない一般ユーザは無理してこれを使うのではなく、 Raspbian や 私の前回の記事Ubuntu MATE を使ったほうがより幸せに Pi 2 を使えるのではないかと、個人的には思っている。

 

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Raspberry Pi 2のUbuntu MATEでリモートデスクトップ

 私の身の回りで Rapberry Pi を購入している方が増えてきたので、私も釣られて Raspberry Pi 2 の Type B を購入してみた。Raspbian も SD カードにインストールしてみたのだが、普段私は Ubuntu を使っていることもあるので、公式サポートもされている(?) Ubuntu MATE を Raspberry Pi 2 で走らせてみた。ついでに xrdp をインストールして Windowsリモートデスクトップでアクセスしてみた。普通にアクセスできるので非常に驚いてしまった。名刺サイズくらいのボードで立派にコンピュータなのね。

 ちょっとハマったところなどをメモしてみる。

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SPAMメールのリンクを踏んでしまった話

 実は半年くらい前の5月の頃のことだ。私は自分のメールアドレスに送られてきたSPAMメールのリンクをうっかりクリックしてしまい、SPAMメールをまき散らしてしまったことがあった。「変なメールが来た」との連絡を知人たちから受け取って気がついた。私が受信したSPAM は "Flipora - Connect with Friends" というもの。以下のページが詳しい。

news:20150304 本学学生・教員を偽ったスパムメールについて (続報)

 リンクをクリックすると Google アカウントに接続を許可したアプリとして "Flipora - Connect with Friends" が登録されてしまうようだ。だから感染後にアカウントの設定で接続されたアプリを削除しなければならない。(現在の設定画面は上記のページの説明と若干異なるようだ)

 私がなぜそのリンクを踏んでしまったかといえば、受信したSPAMに私の知っているメールアドレスによく似たアドレスが表示されていたからである。アドレスの一部が異なっていたと思ったが、メールを削除してしまったので今となっては確認できない。

 それから普段使っているのが Linux デスクトップで Windows に感染するマルウェアの影響は受けないだろうと安易に考えてしまったことや、Google アカウントでは二段階認証を設定しているので、そう簡単にアクセスされないだろうと思い込んでしまったことも大きい。


 感染したとき、私の Gmail の連絡先には私自身が管理するメールアドレスが複数登録されていた。この SPAM はアプリの接続が許可されると Gmail の連絡先に対してSPAMを送り付けるようだ。つまり私が複数持っているメールアドレスのうちの一つでSPAMアプリに感染してしまったため、他の自分が管理するアドレスでもSPAMを受信するようになってしまったのだ。

 それでわかったのだが、感染直後は頻繁にSPAMメールが送られてきたのだが、夏が終わった最近になってようやく送られてくるSPAMの量が減ってきたようだ。それから不思議なことに先ほども書いたように SPAM によって表示されるメールアドレスの一部が本物と異なる点だ。わざわざ取得した(?)連絡先をなぜ変更して送りつけるのか。よくわからない。

 

 不幸中の幸いだったのが、私は Gmail の「連絡先」をほとんど利用していないことだ。Gmail の連絡先は一度メールを送ると自動的に登録されるようだが、非常に使いづらい。検索してみたら私と同じような意見の方がいた。

「Gmailの連絡先機能」はなぜ使いづらいのか « WIRED.jp

 もし Gmail の連絡先がもっとシンプルで使い勝手の良いものだったら、もっと多くのアドレスを登録していて、さらに多くの SPAM を巻き散らかしていたことだろう。皮肉なものだ。

 とにかく怪しいリンクはクリックしないに限る。肝に銘じておきたい。

プロキシ環境下でWindows Updateが失敗する件

 連休初めに仕事関連の話は場違いかもしれないが、先月気づいたことなど。

 会社組織などでプロキシサーバを介してウェブアクセスをしているところは少なくないのではないだろうか。そのようなネットワーク環境下で、特に WSUS などを利用していないネットワークに属する Windows クライアントで Windows Update が失敗する事例がある。失敗しても SoftwareDistribution フォルダをクリアしたりすると適用されたりする場合もあるのだが、かなり時間がかかる場合がある。

Tech TIPS:Windows Update/Microsoft Updateのトラブルを解消する(SoftwareDistributionフォルダを修復する方法) - @IT

 

 おそらくそのような事例の多くで Windows クライアントの WinHTTP のプロキシが正しく設定されていないことがあるようだ。うちの職場もそうだったし、知り合いの大学教授から、ある大学でも同様だったと聞いた。ひょっとしたらPC設置業者ですら今だにあまり知っていないような情報かもしれない。

 Windows には ブラウザでウェブアクセスする場合に設定されるプロキシ設定とは別に GUI では設定できない、CUIコマンドラインから設定する WinHTTP のプロキシ設定があるそうだ。以下のブログに詳しい。

WinHTTP proxyの設定方法まとめ|noramikeの雑記帳
 
もちろん Microsoft による情報もある。

プロキシ サーバーを使用する環境にて Windows Update を実行すると通信エラーが発生する

 

 設定方法などを改めて紹介すると以下の通り。

 ブラウザのウェブプロキシの設定が正しくされた Winodws パソコン(もちろん Vista 以降)にログオンし、管理者権限でコマンドプロンプトを開く。そこで、

netsh winhttp show proxy

と入力し、「直接アクセス (プロキシサーバなし)」と表示された場合はプロキシの設定がされていない。プロキシが使用されている環境でこれではまずい。

 Internet Explorer のプロキシの設定が正しければ以下のコマンドを入力する。

netsh winhttp import proxy source=ie

これで Internet Explorer のプロキシ設定が WinHTTP にも反映される。

 もし、プロキシ環境下で Windows Update の失敗が頻発するようであれば WinHTTP の設定を確認したほうが良いだろう。