Chromebook が欲しくなり、 Asus C300MA を買ってみた。きっかけは実機を操作する機会があったことだ。phaさんの記事も背中を押してくれた。
Windows や Mac ではないOSで、基本的にネットに接続して使うものなので万人にお勧めできるものではない。私が使ってみた限りでは SilverLight を使ったニュース動画などは見ることができなかった。また Chrome OS は Google Chrome と UI が類似しているが、逆に Chrome を使ったことがない方は戸惑ってしまうのではないだろうか。
個人的には以前(他社製品だったが)Chromebook の実機を使った経験もあって非常に満足している。軽くて、バッテリーの持ちが良く、動作が軽快で、値段が安い。万人向けではないものの、割りきって使える方にはお勧めかもしれない。
基本的にネットに接続して使用するのだが、一度ネットで認証したアカウントはオフラインでもログインできることを知った。おそらくは OS のバージョンにもよるかもしれない。しかしオフラインでログインしてもやれることは限られる、というか通常はほとんどのアプリは利用できないだろう。とにかくオンラインで使用することを前提としている。
で、早速改造して使っている。 USB 3.0 対応の小型の 64GB USB を一緒に購入し、そちらに crouton を利用して Ubuntu 14.04 LTS をインストールして使っている。改造方法は以下のページを参照した。
私の場合、別の Ubuntu デスクトップで USB のデータを用意したのだが、途中のマウントポイント(デバイスファイル、か)は /dev/sdc だった。これを間違えるとストレージを壊してしまうので注意されたい。 普通の方はそんなことをしないと思うが、私はアホなことにメイン機のシステムを壊したことがある。
それから、この方法で Ubuntu を USBメモリにインストールした場合、Ubuntu を終了するときに絶対に Ubuntu 側でシャットダウンしてはならない。Ubuntu でログアウトし、shell コマンドが終了するのを待って Chrome OS を終了する。Ubuntu 側でいきなりシャットダウンすると Ubuntu のログインユーザに関する情報が壊れる場合があるようだ。具体的には、私の場合 sudo が使えなくなった。おそらくログイン中に passwd でログインユーザーのパスワードを変更したのだが、終了動作が完了しなかったことによりパスワードに関する情報がうまく同期されなかったことが原因ではないかと個人的には思っている。私の場合、この USB メモリを外して別の Ubuntu マシンでマウントし、"sudo chroot /hoge/chromebook/chroot/" のように chroot して passwd コマンドで強制的に別のログインパスワードに変更した。この方法が正しいかどうかわからないのだが、何とか今も通常通り使えている。
Chromebook で Ubuntu を起動するときに デベロッパー・モードの起動 → Chrome OS にログイン → crosh で shell を起動 → startunity で Ubuntu を起動、 と結構時間がかかるのが難点。一旦起動すればスリープしておくものか。Ubuntu を使用しているのは自己研鑽も兼ねているのだが、予めインストールしておいた Ubuntu アプリを使って文書などを作成し、USB メモリに保存し、オンラインになったときにネットにアップロードする、という使い方を私はたまにしている。何しろ私はモバイルルーター等を持っていないので(苦笑)。
モバイルルーターを持たずに外で Chromebook を使う人は少数派かもしれない。
それから私はこのマシンをオンラインショッピングで購入したのだが、実機を扱っているお店を探して前橋まで見に行った(北関東ではほとんどそういうお店がなかったもので)。オンラインの価格より1.5倍くらい高くてビックリした。おそらくは保障とかを付けているのだろうが、それでは低価格のChromeboook の良さが半減してしまう。というわけでネットで購入してしまった。
今回の購入のきかっけは Chromebook の実機を操作したことなのだが、その際 Google 社員の方と二、三言葉をかわす機会を得た。詳しくは書けないが、Google に関することでもネットで検索できないことはたくさんあるんだな、ということを知ったことが収穫であった。極めて当たり前のことではあるが。