連休初めに仕事関連の話は場違いかもしれないが、先月気づいたことなど。
会社組織などでプロキシサーバを介してウェブアクセスをしているところは少なくないのではないだろうか。そのようなネットワーク環境下で、特に WSUS などを利用していないネットワークに属する Windows クライアントで Windows Update が失敗する事例がある。失敗しても SoftwareDistribution フォルダをクリアしたりすると適用されたりする場合もあるのだが、かなり時間がかかる場合がある。
Tech TIPS:Windows Update/Microsoft Updateのトラブルを解消する(SoftwareDistributionフォルダを修復する方法) - @IT
おそらくそのような事例の多くで Windows クライアントの WinHTTP のプロキシが正しく設定されていないことがあるようだ。うちの職場もそうだったし、知り合いの大学教授から、ある大学でも同様だったと聞いた。ひょっとしたらPC設置業者ですら今だにあまり知っていないような情報かもしれない。
Windows には ブラウザでウェブアクセスする場合に設定されるプロキシ設定とは別に GUI では設定できない、CUI のコマンドラインから設定する WinHTTP のプロキシ設定があるそうだ。以下のブログに詳しい。
WinHTTP proxyの設定方法まとめ|noramikeの雑記帳
もちろん Microsoft による情報もある。
プロキシ サーバーを使用する環境にて Windows Update を実行すると通信エラーが発生する
設定方法などを改めて紹介すると以下の通り。
ブラウザのウェブプロキシの設定が正しくされた Winodws パソコン(もちろん Vista 以降)にログオンし、管理者権限でコマンドプロンプトを開く。そこで、
netsh winhttp show proxy
と入力し、「直接アクセス (プロキシサーバなし)」と表示された場合はプロキシの設定がされていない。プロキシが使用されている環境でこれではまずい。
Internet Explorer のプロキシの設定が正しければ以下のコマンドを入力する。
netsh winhttp import proxy source=ie
これで Internet Explorer のプロキシ設定が WinHTTP にも反映される。
もし、プロキシ環境下で Windows Update の失敗が頻発するようであれば WinHTTP の設定を確認したほうが良いだろう。