田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

義父母の手伝い

以前にも書いたが、私はカミさんの実家で暮らしている。カミさんの実家は農家である。お手伝いの人もつかって比較的大規模に経営している。いつかは来ると思っていたが、昨日の日曜日、農作業の手伝いをお願いされた。

手伝いと言っても簡単な作業である。今は主にトウモロコシを出荷してるのであるが、その箱作りである。義父母のうちでは必ず昼寝の時間をいれる。スペイン流にいえばシエスタである。
私は楽な作業だったのだが、つい寢すごしてしまった。私は午前中だけの約束だったので、誰も起こしてくれなかったのだ。しかし、非常に気持がよい。日本の会社でもシエスタを取り入れたらよいのではないか。(無理かな…)

以前、都会の人で少からず睡眠障害に悩んでいる人がいる、という話題を書いたが、田畑での農作業では不眠症は無縁である。何しろ体を使う作業だから、疲れてすぐ眠くなってしまう。


義理の父は複数の野菜を組み合わせて栽培しているのであるが、今はトウモロコシが主体である。短期間に出荷しなければならないので大忙しだ。うちが作っているトウモロコシが「味来」(ミライ)という品種である。キャッチコピーが「フルーティなスイートコーン」というもので、甘さがノルとスイカより甘くなるという。(私は個人的にはトウモロコシはそれほど甘くなくてもよいような気がするのですが、市場で売れるのだから仕方ない)
そうすると何が一番心配かというと、天候もそうだが、やはり烏の被害が心配である。

烏というのは一説には三歳児程度の知能があるそうである。非常に頭が良い。甘いトウモロコシはわかるらしく収穫の前に摘まれてしまうことがよくあるそうだ。農家によっては畑にテグスを張り巡らしている方もいる。ところがなかには、テグスの張ってある手前で舞降り、歩いて畑の中に入る烏もいるらしい。ほとんどお手上げ状態である。

聞くところによると、そう遠くない地域で産業廃棄物の投棄があったらしい。正規の手続を経た、食品加工のゴミを捨てるものだったらしいが、匂いが遠くまで届くらしく烏の集団が集まってしまった。一端、烏が集団化するとしばらくその周辺に居ついてしまうらしい。「烏が多くなった」と義父も嘆いている。


以前、職場にカナダから来た方がいて「日本の烏は大きい」と驚かれたことがあった。日本に生息する烏は大きく二種類に分かれるそうである。クチバシがやや細くて「ガーガー」としわがれた声で鳴くハシボソカラスと、クチバシが太くややおでこのあたりが出ていて「カーカー」と澄んだ声で鳴くハシブトカラスである。うちの近所ではハシブトのほうが多いような気がする。

カラスは食物連鎖のピラミッドの上位に君臨する鳥である。動物の死骸があるとつつきに来るが、見方を変えれば掃除してくれているとも言える。あまり多いと人間生活への害が多くなるのだが、これほど嫌われなくてもと、普段は農作業してない私は、ふと思うことがある。(決して義父母の前では言えません(^^;)

…と長々と書いてきて、今無性にまた鳥に関する勉強をやり直したくなった。これを今年の後半の「宿題」としようか。