pdf ファイルを見るだけならば別に Adobe Reader でなくてもドキュメント・ビューアで読むことはできるのだが、ウェブにあるpdfファイルをブラウザ(Firefox)で読みたかったので Adobe Reader 9*1をインストールし、プラグインの設定をした。64bit版の場合、32bit版と異なり nspluginwrapper を使う必要があった。
というわけで Adobe のサイトからインストール用ファイルをダウンロードした。
なお Ubuntu 11.04 の「ソフトウェアセンター」からも Adobe Reader9 はインストールできる。むしろこちらの方が一発でプラグインまでインストールできる。ただし私の環境では日本語がうまく表示されなかった。おそらく私の Ubuntu は英語版だったからだと思う。*2試していないのだがひょっとしたら Ubuntu Japanese Team が公開している日本語 Remix 版であれば日本語表示もうまくいったかもしれない。とにかく私は Adobe のサイトから日本語版のインストール実行ファイルをダウンロードした。
Linux のブラウザでアクセスすると bin 形式のファイルがダウンロードされる。(私の場合は AdbeRdr9.4.2-1_i486linux_jpn.bin )これを実行可能にして( chmod a+x AdbeRdr9.4.2-1_i486linux_jpn.bin )ターミナルから実行する。(私の場合はファイルのあるディレクトリへ cd してから sudo ./AdbeRdr9.4.2-1_i486linux_jpn.bin )
通常のオプションでインストールすると /opt 下に Adobe Reader がインストールされる。通常はその中にあるブラウザのプラグイン用のファイル nppdf.so をブラウザのプラグインのディレクトリ (Ubuntu 11.04 は /usr/lib/firefox-addons/plugins のようだ)にシンボリックリンクを作る(またはコピーする)と動作するのだが、どうも x86_64 の場合はこうやってもうまくいかない。
/opt 以下に Adobe Reader9 をインストールしたら以下のコマンドをターミナルで実行する。
gksudo "nspluginwrapper -i /opt/Adobe/Reader9/Browser/intellinux/nppdf.so"
この後にブラウザを起動すると pdf ファイルをブラウザのウィンドウ内で読むことができるはずである。
なお、nspluginwrapper は他のプラットフォーム用のプラグインを使用可能にするプラグインらしい。元々の Adobe のものは 32bit用なので、それを 64bit でも動くようにさせる仕組みのようだ。
素人が試行錯誤ののちに見つけた方法なので間違っている可能性もあるが、おそらくはこれでうまくいくと思う。pdf のブラウジングでお悩みの方がいたら試してみてください。