田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

ふるさとのなまりなつかし停車場の…

 ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きに行く

 …と詠んだのは石川啄木だったか。


 もう数ヵ月くらい前のことだ。ひさしぶりにJRを利用して出かけようと、私は深谷駅にいた。ちなみに深谷駅は「ネギま!?」とかいう漫画に登場する学園のモデルになったそうだが、私はよくは知らない。とにかく東京駅の煉瓦を作った工場が深谷にあったという縁で東京駅を模した、田舎には不釣合いな、たいそう立派な駅舎である。
(画像はWikipediaから)


 とにかく寒風吹きすさむ中、駅のベンチに座っていると向こうから三人の男がやってきた。一人は私より若そうだが、あとの二人は白髪の老人であった。三人とも何かを熱心に話し合っているようであった。

 ちょうど私はベンチの真ん中を陣取ってしまっていたので、少し端へ座り直して三人がすわれるほどのスペースを作ってやった。


 近づいてきた老人は何度も「すみません、すみませんね」と繰り返した。やけに丁寧な人だなと思った次の瞬間、理由がわかった。

 いきなり彼らは外国語で話始めたのだった。南米の言葉であったようだ。所々「Jリーグ」とか「浦和レッズ」とかいう言葉が聞こえた。きっと彼らはサッカーの、それも日本のJリーグの話題を交えてサッカー談義をしているようだった。察するに日系ブラジル人の人達だったのではないだろうか。

 まれにペルーの人などもいると聞く。ひょっとしたら彼らが話していたのはスペイン語だったかもしれない。しかしやはり彼らが話していたのはブラジルの言葉、つまりはポルトガル語であったに違いない、と私は思っている。


 実をいうと私はかつて少しポルトガル語を勉強したことがあったのだ。ジーコ前監督の話をわかりたかった。

 …いや正直に言おう。住民の10%以上が日系ブラジル人だという群馬県大泉町へたまに行くのだが、ブラジル系の人達と話がしたかったのだ。ブラジル系の方は遠目にもすぐわかる。特に若い女性の体型はものすご(ry


 とにかく、その一件があったから私は再びポルトガル語の入門書を購入した。何としても話せるようになりたい。

 しかし購入以来まだ本の袋を開けていない。