田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

七輪で御餅を焼く

 自分のミスから仕事を3つ以上抱えてしまい生きた心地のしない日々であったが、今日どうにか一つやり終えた。少しだけ元気が出てきた。

 うちの義父母は働き者の農家で年中忙しいのだが、今日のお昼に裏の作業場まで来いという。行ってみると仕事を一緒にやってくれる人たちと七輪を囲んで御餅を焼いていた。私も御相伴に預かる。


 私の義父は良い意味で大変こだわりを持った方だ。何しろ十年位前に自動餅つき機を買ったのだが、味が悪いと元の通り杵と臼でつく餅に戻してしまった。
 カミさんと結婚して以来年末には餅つきの手伝いをしていたのだが、最近なんとか餅がつけるようになってきた。(まだ義父のようにはいかないが) 手でついた餅はやはり機械でつきたものと違う。ネバリというコシというか、食感が違う。心なしか味も杵つきのほうがうまく感じられる。
(ちなみにサトウの切り餅は機械仕掛けの杵と臼でついているそうである。手作りに負けぬほどおいしいそうである。いつか食べてみたいものだ)


 今日はその杵つきの餅を七輪で焼いてたべた。田舎の農家ならではの食事風景だ。

 七輪は思ったより火力が強い。真っ黒に焦げないように忙しく餅を裏返していたのだが、子供の頃、従兄弟の家にお正月で遊びに行ったことを思い出した。あの頃は正月が待ち遠しかった。
 今はちっともお正月風情が感じられない。元旦から営業なんて田舎でも珍しくない。便利になったのだが、なんとなく寂しい。


 ところで私の知人でよくキャンプに出かける人がいるのだが、七輪はなかなか重宝するアイテムだそうだ。その方はお子さんがいらっしゃらず、いつも奥さんと二人で出かけるそうだが、二人くらいなら七輪が最適だそうだ。コンパクトで車ならば持ち運びに困らないし、意外と火力の割に燃料が少なくてすむそうである。炭なども少なくて住むのであと片付けも簡単だそうだ。

 ただし、欠点といえば外見が多少寂しい。うちのカミさんに七輪を持ってキャンプに行こうといったら嫌がられてしまった。私は好きだけどな>七厘


 今春は桜の下で七輪で焼肉なんてどうかな…と寒空の下で思ったりした。