田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

8月15日である

今日は、8月15日。60回目の終戦の日である。日本のいわゆる高度成長期に少年時代を過ごした私には、終戦という実感がない。(当り前だ)
しかしこの頃になるとTVは戦争に関する特集を組むので、私はこの日を一種の「風物詩」のような感じを持っていた。夏休みも終わりに近づき、宿題が終わらない焦燥感と相まって、子供ながらに「微妙な」気分にさせる日として記憶されている。今でも(まもなく自分の夏期休暇が終わるので)なんともいえない、多少憂鬱な気分になる。

今年、J-waveの"GOOD MORNIG TOKYO"では「家族に聞く 8.15」という企画をしている。非常にタイムリーな企画である。戦後60年。こんなことを言っては失礼だが確実にあと何年かたつと誰も戦争の実体験を知らないという時代がくる。(日本が新たに戦争をしなければ、だが)今、実際の体験者の話を聞くというのは非常に価値がある。

しかし亡くなった親父が(最近この話ばっかりだな)、私が就職した頃に話してくれた終戦の頃の体験の話は非常に意外なものであった。親父は戦後の混乱で職業を転々と変えていたらしい。しかしそのことは、私が就職する歳になるまでほとんど口にすることはなかった。きっとつらい思い出だったのだろう。

今となっては親父の話を聞くことはできないのだが、終戦直後のことをほとんど語ることのなかった親父。やはり心の傷は深かったのだろう。でもやはり身近に話を聞ける人がいれば聞いてほしいと密かに願わずにいられない。