田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

明日は敬老の日

 世間は三連休である。私は今日は出張のうえ課題山積である。明日が憂鬱である。


 昨日のNHKの週間子どもニュースで「何歳からが老人か」というアンケートの結果発表をしていた。60歳から、というのが一番多い回答だったが、65歳、70歳も多かったと記憶している。人によっては「老人」という言葉に抵抗感があり、シニア世代と言いかえる場合もあるとの解説だった。

 60歳というのは多くの会社の定年が60歳なので一つの区切りと思われているが、私が子どもの頃はもっと早かったと記憶している。私の亡くなった親父は55歳で定年退職している。当時は55歳定年が当たり前だったと思う。


 私の親父は国鉄マンであった。国鉄といっても若い人たちにはわからないかもしれない。JRの元の団体である。JRは元々は三公社(国鉄、電電公社、専売公社)の一つであった。JRへ分割民営化する前に定年退職をした。「仲間には悪いが民営化前に辞められてホッとした」とよく言っていた。鉄道ファンが羨ましがるような経験もしたが、私自身は不思議と鉄道ファンにはならなかった。

 いろいろな話も聞いた。お酒が好きで、酔うと大体労働関係の話をしていたと思う。埼玉県の高崎線沿線に住んでいたこともあり、上尾事件にはかなりショックを受けていたようだ。それから当時動労の委員長だった松崎明が一転寝返って分割民営化に賛成したことをよく語っていた。その影響で私自身、松崎氏が□○であることは広く知れ渡っているのだと思っていたが、いまだに週刊誌のネタになるようでは余り知られていないことなのだろうか?ま、一般の人たちにとってはどうでも良いことか。

 それから思い出すように時折話していたのが、下山事件である。私の父はあの頃、一端解雇されその後また再採用されているので特に印象が深かったようだ。戦後混乱期の大事件であったが時代とともに風化していくのだろう。もちろん父はGHQ謀略説を採っていた。


 敬老の日を前に珍しく親父のことを思い出した。専業農家の義父を目の当たりにして、今は亡き親父のように55歳で退職したいものだ、と思う。早期に退職して農業でもやってみたい。それほどうまく行かぬとは思うが。

 以前にも書いたが日本の農業従事者の平均年齢は65歳を越えているそうだ。先のアンケート結果をみるまでもなく、日本の農業は老人が支えている。