実家といっても隣町なのだが、今日は私の住む地方の盆の入りなので、実家に帰り、お寺へ行き、盆迎えを行う。
私の父親が亡くなってもうすぐ9年になる。早いものだ。
「太陽と死は直視できない」
とマーク・トウェインは言ったそうであるが、まさにその通り。まさか自分の父親が亡くなるとは思ってもみなかった。
心臓病で入院していたので大分悪いだろうとは思っていたが、こんなに早く逝くとは思わなかった。
ちなみに父親の臨終の際、不思議と自分が冷静だったことを覚えている。最期に医者(看護師?)が3人くらいで心臓マッサージをしてくれたのだが、30分くらい続けても回復しない。先生方がマッサージをすればモニターに脈動が映しだされるが交替のために離れると脈が全然なくなってしまう。汗だくの先生方に思わず「もう結構です。ありがとうございます。」と言った。
後日、妹から「よくあんなことが言えた」と攻められたのだが、あのときはどうみても亡くなっていた。
私は某大学の数学科に在籍していたのだが、「有界な単調増加(実数値)関数は上限を持つ」という定理を教えてもらったことがある。これ以上大きくならないという制限をもつ(有界)、xが増えるにしたがってyも増えるような関数(単調増加関数)はかならず極限値(上限)をもつというのだが、たしか教授が「人間の年齢」を例に挙げていたような気がする。
「(日本人の)平均年齢というものは年々増加しております。しかし人間が200歳まで生きるというのは無理でしょう。この定理に従えば必ず平均年齢にも上限があるのです」
こんな話だったかもしれない。何しろ四半世紀(!)も前のことなのでよく覚えていない。
私もいずれは鬼籍に入ると思うが毎日毎日を大切に生きていきたいものだ。
# その割には休みは家でゴロゴロしてますが… f(^^;