田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

トヨタ嫌いの弁解…など

NHKの今年の大河ドラマは義経である。九郎判官義経である。最近はあまり耳にしないが、「判官贔屓」という言葉がある。悲劇の英雄源義経を哀れんだ人達にならって弱者の立場に立って物事を考える様をさすようであるが、私も多分にその傾向はある。

以前トヨタについて書いたことがあるが、冷静に考えれば考えるほどトヨタというのは大した会社である。私がトヨタを批判するのは、単に私がトヨタが嫌いだということに気がついた。私は判官贔屓なのだろう。(いや、単にへそ曲りなのだろう)

昨晩のトヨタとホンダが燃料電池車の型式認証を国土交通省から受けたというニュースはそんな私にとってショックであった。
http://www.asahi.com/business/update/0617/112.html

燃料電池のクルマへの応用ってダイムラーが先鞭をつけていたのではなかったか。やはりトヨタ、ホンダの技術開発力はすごく既にダイムラーを追いこしてしまったのか、と思った。私は素人なので詳細はわからない。ところでこんな情報も見つけた。
http://car.nikkei.co.jp/sp/fuelcar.cfm?i=2004071807053s1

1年近く前の記事のようである。今どのメーカーがトップを走っているのか私には皆目見当もつかないのであるが、確実に言えることは、燃料電池車は試験から実用の段階へ移項しつつあるということである。


さて以前に書いたことの蒸し返しだが(^^; 最近(でもないかな)のトヨタで一番気になるのがアヴェンシスのCFコピー「トヨタの作った欧州車」である。この「変さ加減」を理解してくれない人が多いのだが、例えば中国のメーカーが「◯◯が作った日本車」というコピーを作って中国国内で販売を始めたと想像すると理解してもらえるのではないか。
なかには「日本車も他国から真似されるようになったか」と自国の技術革新に感心する人もいないわけはないだろうが、大部分の日本人は嫌悪感を抱くだろう。それを、間もなく世界第一位になろうかというメーカーが展開しているのである。

あるいはトヨタは本当は比較広告がやりたかったのかもしれない。私は米国滞在中(ここでは具体名は挙げないが)ある日本のメーカーが他の日本の(!)メーカーを名指しで比較(というかほとんど批判)広告を展開していたのに非常に驚いた経験がある。(ちなみにトヨタではない)
本当はトヨタは「トヨタが作ったフォルクスワーゲン(アウディかな?)」と言いたかったのかもしれない。個人的には正々堂々、是非そのような広告を実施してほしかった。しかし実際そんなことをしたら非難轟々だろう。ユーザの意向をすばやくキャッチできる、これもトヨタのお家芸である。

さて先ほどの例え話だが、例え話ではなくて事実だろう、という指摘もあるだろう。中国の著作権侵害の事例は誰もがわかっている有名な事実である。最近のTBSの「報道特集」でも自動車の意匠侵害の例が取りあげられていたが、私もあれほど酷いとは思わなかった。

少し古いヨーロッパ車の写真集を眺めていると、「あ、これは隣のおじさんが乗っていたクルマだ」と気がつくことがある。もちろん隣のおじさんは裕福な人ではない。国産車を乗り継いできた方だ。60年代から70年代初頭、そろそろ一般家庭でも自家用にクルマを保有する家庭がでてきたころ欧州車をそのままコピーした日本車もあることにはあった。
しかし、その後日本の自動車工業も自力をつけてきて段々とあからさまなコピーというのもほとんど見かけることはなくなった。

さて現代の中国はどうであろうか。日本のように開発力をつけ、いずれは日本を追い越していくのだろうか。そうなるかもしれない。しかし、私は現時点では懐疑的である。とにかく今のような単純なコピーで粗利を稼いでいるようでは中国の産業の発展はないのではないだろうか。