いまさらながら Linux ホストの virtualbox のゲスト OS の Windows 7 Pro を Windows 10 Pro にアップグレードしてみた。
以下のフォーラムの投稿を参考にして、私の場合はうまくいったが、毎度のことながら適用は自己責任でお願いしたい。
virtualbox.org • View topic - Cannot force update to Windows 10 from Windows 7 Pro (Guest)
私は普段デスクトップ PC の HDD をパーティションに分けていくつかの OS (Linux ディストリビューション や Windows)をブートメニューで選択して起動して使っている。デュアルブートとかマルチブートとか呼ばれる状態だ。私が一番よく使っているのは Ubuntu (半年ごとにアップグレードして、今は 15.04)だが、たまに Windows も使いたくなるので Ubuntu の VirtualBox で Windows 7 の仮想ディスクイメージ(VDI: Virtual Disk Images)を使っている(私の場合は OSE ではなく Oracle 版の VirtualBox を使っているが下記のことは virtualbox OSE でも同様だと思う)。通常はホスト OS が Windows で ゲスト OS が Linux という事例が多いのではなだろうか。私の場合は趣味で逆にしている。
Windows 7 の仮想ディスクは以前購入したインストール DVD でインストールしたものだ。正規にアクティベートされたものなので Windows 10 に無償アップグレードできるはずのものだ。またアップグレードに際してはメディアに 10GB の空き容量がないといけないそうだ。私の場合はクリアできたが、空きが少ない方は、VirtualBox の仮想ディスクであれば容量変更できる方法もあるようなので検索されるとよいと思う。
またアップグレードには事前に Microsoft の公式サイトから Windows 10 の iso イメージをダウンロードしておく必要がある。私の場合は VirtualBox のゲストの Windows 7 でダウンロードして samba で他のマウントしたメディアに保存しておいた。Windows 10 の 32ビットまたは64ビットいずれか一方のイメージしかダウンロードできないので注意されたい。
上記のページの手順に従うと以下のようになる。ただしゲストの Windows (7 または 8/8.1)はアクティベート済みで、仮想ディスクには 10GB 以上の空きがあり、isoイメージを VirtualBox で CD/DVD ドライブとしてマウント可能だとする。
- ゲストの Windows の GuestAdditions をアンインストールする。
- ゲストをシャットダウンする。
- VirtualBox マネージャーでバーチャルマシンを選択しツールバーの「設定」をクリックする。
- 「一般」の基本で「名前」や「タイプ」を変更する。(32ビットと64ビットの違いに注意)
- 「システム」の起動順で「ハードディスク」が最上位にあることを確認する。
- 「ストレージ」で Windows 10 の iso イメージファイルを CD/DVD ドライブとして追加する。
- バーチャルマシンを起動して iso ファイルに相当する CD/DVD ドライブの setup.exe をダブルクリックする。
- アップグレードまでに何回か再起動がかかるが、しばらくすると完了する。完了したら、シャットダウンして先の iso のドライブを削除(アンマウント。ファイルを削除するのではない)する。
- 起動すると以前使っていたのと同じユーザ(パスワード)で Windows 10 にログインできる。ログイン後 GuestAddtions をインストールする。
蛇足だがインストールには結構時間がかかる。やってみたい方は時間のあるときに行ったほうがよいだろう。