田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

Ubuntu 9.10 と Windows XP のデュアルブートにしてみた

 十年くらい前、独習で Linux を使っていた。その頃は市販の Windows PC に Linux をインストールするだけでも結構むずかしかった。また、Windows (当時は Windows 95 とか 98 だったと思う)も使いたかったので、起動時にOSを選択できるデュアルブートを利用する場合が多かったように思う。現在では、Linux の各ディストリビューションのインストーラも充実しており、私のような素人でも簡単にインストールできる。また、Xenvmwarevirtualbox という仮想化技術も容易に導入でき、わざわざデュアルブートにする意味もなくなってきた。


 数週間前、Ubuntu 9.10 の virtualbox でゲストOSとして Windows XP を使っていたのだが、DVD を焼くソフトの調子が良くなさそうだったので、直接デバイスを管理できた方が良いのかもしれないと思いたち、メインのPC (自作機 Core2Duo M/B:Asus P5Q)のデュアルブート化に着手した。何回かの失敗を経て、デュアルブートにできたので、少しまとめてみる。

 ところで Windows XP を直接起動しても、私が使いたかったディスク作成ソフトはうまく動作しなかった。どうもドライブがあるメディアに未対応だったようだ(涙)

Ubuntu 9.10 のインストーラは優秀であった

 いきなり結論だが、Windows XPUbuntuデュアルブート化する際は、XP を先にインストールすることを勧める。

 というのも Ubuntu 9.10 のインストーラは非常に優秀だからである。インストール対象のハードディスクに Windows のパーティションがあると自動的に判定して、Grub2 の起動メニューに入れてくれる。(ちなみに Ubuntu は 9.10 からブートローダが Grub2 になったそうだ)

 ハードディスク容量に余裕がある場合、先に Windows XP をインストールしておき、後で Ubuntu 9.10 をインストールすれば、うまくデュアルブート化できるはずである。逆に、先に Ubuntu をインストールして、後に Windows XP をインストールした場合は、ブートローダが Windows によって上書きされてしまい、Ubuntu が起動できなくなる。おそらく、mbm などのブート管理ソフトウェアなどでデュアルブート化できるのかもしれないが、Ubuntu のインストーラにさせてしまった方が楽である。

 Ubuntu のインストール の途中で Partitioner が起動し、HDD のパーティション構成を決定していくのだが、ある程度パーティションの知識があれば、手動で設定した方が良いだろう。

 私は最初、Windows がインストールされたパーティションを「利用する」にチェックして、うまくいかなかった。利用するにチェックして Ubuntu の起動時に Windows 領域をマウントさせる方法もあるのかもしれないが、「利用する」をチェックしない場合でも Ubuntu のインストーラは Grub2 の起動メニューに入れてくれた。私は「利用する」にチェックを入れない方がうまくいくような気がする。(素人の考えなので間違っているかもしれませんが)

パーティションだらけの我がHDD

 今回デュアルブート化に手間取ったのは、デュアルブートの設定方法がわからなかったこともさることながら、以前から使っていた Linux のホームデレクトリ /home が別のパーティションになっており、それを残しておきたかったという事情もあったからだ。

 私は定期的にシステムを再インストールして Linux のいろいろなディストリビューションを楽しんで(?)いる。ホームディレクトリを別のパーティションにしておくと、システム再インストール直後から、以前の設定やファイルが使えるので、そのように別パーティションにしておいたのだ。

 実を言えば、途中で失敗してしまい以前のホームディレクトリは消してしまったのだが、それでもホームディレクトリを別パーティションにしている。またいつか再インストールするからである。


 私の PC は今年 HDD を載せ替えて 1TB にしてある。テラバイトなんて夢のような容量である。今はそれほど高くない価格で入手できる。
 私はほとんど画像処理をしないので、1TB を使いきることはない。そこで、私の HDD にはいろいろとパーティションがある。

 メインの HDD だけでも、Windows のパーティション、Linux とデータ交換するためのパーティション(Windows からは D ドライブに設定してある)、Linuxのシステムの入ったパーティション、ホームディレクトリ、スワップと全部で5つ。この他にもバックアップ用に別の内臓HDDもあり、そちらには計3つパーティションがある。


 結局、全部で8つのパーティションがある。Windows にログオンすると、管理ツールにある「コンピュータの管理」で全部表示することができる。大容量 HDD が当たり前になってきたとは言え、なかなか壮観である。

 というかメモしておかないと、何が何だかよくわからなくなってしまう。まったく便利なんだか不便なんだか、よくわからない。

やはり デュアルブートという時代ではないのかも

 デュアルブートをしてみて、やはり使いづらいなと感じた。一旦ある OS を選択して起動したら、 再起動しないと別の OS に切り替えられない。データのやりとりも不便である。

 例えば Windows と Linux の場合、仮想ディスクであれば Linux 側で samba を走らせておけば、データのやりとりは samba による共有領域でできる。
 一方デュアルブートの場合、両方の OS からアクセスできる領域にデータを置けばやりとりできるが、いちいち再起動しないといけない。ちょっとデータに誤りがあったりしたらその訂正にも時間がかかってしまう。


 また今の仮想化技術であれば、ゲストOSのスナップショットを保存できる。瞬時に以前の状態に戻すことができる。現在の状況も保存しておくことができる。

 以前は仮想ディスクにおける OS は実行速度が直接起動した場合よりも若干遅い感じがしたが、最近のものはあまりその差を感じない。


 つまりは面倒なデュアルブートにこだわるよりも、仮想ディスクへのインストールで十分だ、と個人的には思う。

 このような感想を持つに至るまで一週間近くかかってしまった(笑)。