Acer のネットブック AO753-N32C/K を購入して HDD を換装したり、いろいろな Linux ディストリビューションをインストールしたりしている。長らく Ubuntu 一辺倒だったのだが、最近は openSUSE 11.3 や Fedora 14 も使っている。
特に Fedora 14 をセットアップするのに苦労した。ひょっとして同じような悩みを持つ人もいるかもしれないのでメモしてみる。
無線デバイスを有効化できない問題
私の AspireOne 753 は チップセットが Intel HM55、有線LANデバイスが Atheros Communication AR8151、無線デバイスが Broadcom Corporation BCM43225 である。有線LAN はインストール直後からうまく認識していたのだが、無線の設定に手間取ってしまった。いろいろとウェブ検索しまくって解決策を見つけたのだが、おそらく Acer の他のノートでも共通に現れる現象だと思われる。
無線LANを利用するためには、まずドライバーをインストールする必要がある。私は当初、ウェブ検索して必要と思われる rpm ファイルを探してインストールしてみたのだが、なかなか依存性のあるパッケージを見つけてインストールすることができなかった。個々に rpm をダウンロードしてインストールするよりも yum なり gpk-application (メニューの システム → 管理 → ソフトウェアの追加/削除) を利用してインストールしたほうが無難である。
私のノートは Broadcom の 43xx シリーズのドライバーを使用した。具体的には、
- Open firmware for some Broadcom 43xx series WLAN chips [b43-openfwwf-5.2-5.fc14(noarch)]
- Common files for Broadcom 802.11 STA driver [broadcom-wl-5.60.48.36-1.fc13(noarch)]
- wl kernel module(s) for ** [kmod-wl-**]
を gpk-application でインストールした。最後の ** は自分が使っているカーネルのバージョンのものをインストールした。kmod-wl はたくさん種類があるので要注意である。
しかし、実はこれだけでは無線を使用できない。メニューバーの右上に NetworkManager のアイコンが表示されるのだが、右クリックして「無線を有効する」をクリックしてもチェックが入らない。
しばらく悩んでいたのだが、acer-wmi をブラックリストに入れる必要があることがわかった。詳細は下記を参照されたい。
Bug 655371 - wireless network cam't be enabled with networkmanager after upgrade from fedora 13
具体的には管理者権限で /etc/modprobe.d/blacklist.conf を編集して、その中に "blacklist acer-wmi" を一行加えて再起動するだけである。
これに気づくまでに約一週間はかかってしまった。
SELinux のデフォルト設定も厳しいようだ
それから私はまだよく理解できていないのだが、Fedora 14 では SELinux の設定も厳しめに設定されているようだ。例えばブラウザに JRE のプラグインも通常の状態ではインストールできない。
AdobeAIR のアプリ TweetDeck も使うのだが、AIR のインストーラも通常の状態では動作しない。
私の場合、/etc/selinux/config を編集して、SELINUX=enforcing の部分を SELINUX=permissive に変更した。
これで一応動作しているのだが、この設定でよいのかよくわからない。
SELinux についてもうちょっと勉強しないといけないのかもしれない。
それにしても Fedora 以外のディストロでは遭遇しない問題なので不思議な感じがする。