最近、福島香織さんのブログにハマっている。ネットでの書き込みは性別が怪しいのだが、もしこのお名前が本名で、たしかに本人が書いているとしたら、女性でこれほど辛辣な書き方をする人を、私は他に知らない。
最近の記事で中国には「野菜も洗える洗濯機」なるものが存在することを知る。
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/276094/
そうか、彼の地ではパンツも洗う洗濯機で野菜も洗うのか。この発想はなかったわ。
長い引用で恐縮だが、福島さんは以下のようにも書く。
13億人口をかかえる中国の農産物の安全向上が、世界の食糧問題に直結すると考えれば、米国のようにチャイナ・フリーを叫ぶより、日本としていかに、中国の農産物の安全や品質向上に寄与できるかを考えたほうがいいと、私は思っている。その方法として、ひとつは、検疫強化などを通じて、日本の食品、農産物への安全意識の高さを示し、このままでは中国の農産物はじめ食品の安全レベルは日本には通用しない、と警鐘を鳴らし続けることだろうが、もう一つは、経済利益を見込める形での、日本農業の技術、人材育成など協力のいっそうの促進ではないだろうか。それは長い目でみれば、日本農業にけっして不利なことばかりではないと思うのだが。
その通りだと思う。しかし最後の「長い目でみれば、日本農業にけっして不利なことばかりではない」というのがわからない。中国が農業分野にとっても市場(売り込み先)になる、ということか。
私の住む深谷はネギの産地である。ネギはご承知のようにセイフガードが発令された品目である。地元では日本の生産方法を日本の商社が現地で指導し、日本へ輸出している、との専らの噂である。
中国の食の安全性は今後徐々に改善されると思われるが、そうなったときこそ日本の農業は大陸との本当の競争になるだろう。それは消費者にとっては悪くない話だと思うが、日本の農家もよほど頑張らないと大変なことになるのでは…とそこはかとない不安を抱いている今日この頃である。