田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

HDDのデータを破損した

 HDDのデータを破損した。またやるかもしれないので自分のためにメモする。

 

 私は自宅のデスクトップPCでいくつかの Linux ディストリビューション(以下ディストロ)と Windows を grub2 でマルチブートさせている。この構成を変更しようとしたことが発端だった。

 9年くらい前に自宅の PC で Linux を使い始めた。当時はディストロの iso イメージをダウンロードして CD や DVD に焼いてインストールしていた。Linux のディストロはアップグレードが頻繁なので(Ubuntu などは半年に一回アップグレードする)大量に古いメディアが発生することになった。そのうち USB メモリも大容量のものが簡単に手に入るようになり、起動用の USB メモリを作成してインストールすることを覚えた。USB メモリなら書きなおして再利用できるのでメディアをたくさん捨てることは減った。しばらくは UNetbootin というツールを使っていた。そのうち UNetbootin でうまく起動ディスクを作れないディストロがあることに気づいた。困っていたところ dd コマンドで USB 起動ディスクを作れることを知った。

 

  dd if=<iso ファイルのパス> of=/dev/sdX bs=8M

 

 上記の /dev/sdX は USB ドライブに対応するデバイス名にする。 'sudo fdisk -l' などで確認できる。私のは内蔵 HDD が2台で、 sda、sdb が内蔵 HDD、USB は sdc であった。

 

 長い前振りだったがおととい dd コマンドで USB 起動ディスクを作ろうとして 'sdc' とすべきところをうっかり 'sdb' としてしまい、スレーブのディスクをさっぱりと消し去ってしまったのだった(涙)。

 

 スレーブにはバックアップ用のそれほど重要ではない情報であったのは不幸中の幸いだった。しかしそれからの復旧が大変だった。私はよく Gnome Disks という GUI ツールで HDD のパーティションを操作する。

  GNOME Disks - Wikipedia, the free encyclopedia

 

 しかし今回は Gnome Disks で操作しようとするとエラーが発生して変更ができない。たしかメッセージの一部に以下のような表現が含まれていたと思う。

 Warning: The driver descriptor says the physical block size is 2048 bytes, but Linux says it is 512 bytes.

 

 どうやら Linux の iso イメージを dd したときに GPT (GUID パーティションテーブル)というものを書き換えてしまったらしい。

 GUIDパーティションテーブル - Wikipedia

 

 Linux の場合 'gdisk' というツールで GPT の書き換えができるようだ。私は apt でインストールして

create a new empty GUID partition table (GPT)

を選択して GPT を作りなおした。もちろん書き直しによりディスクの既成のパーティションにはアクセスできなくなる可能性があるので、これを読んで参考にしたい方がもしいれば、適用には気をつけてほしい。私の場合は HDD のパーティションを削除して作りなおすことが目的だったのでこうしたまでだ。

 

 次回 dd で USB 起動ディスクを作成するときはデバイス名に気をつけたい。

Bluetoothで苦労している

有益な情報がこの記事には全然ないことを予めお断りします。(このブログ記事ほとんどそうか。)

 

HDDをいくつかのパーティションに分けて Windows 8.1 と 7、それからいくつかの Linux のディストロをインストールし、grub2 でマルチブートにしている。起動時に OS を選択するようにしているのだが、いったんブートしてしまえば同じハードウェア構成で異なる OS を走らせていることになる(もちろん同時に、というわけではないが)。

この間 Bluetooth のヘッドセットを買ったのだが、その認識で苦労している。もちろん Microsoft Windows 8.1 と 7 は問題なく使うことができた。Ubuntu 13.10 と Fedora 19 はOK だったが、Debian testing (Jessie) は Bluetooth マウスは認識できたもののヘッドセットは認識せず、最近インストールした openSUSE 13.1 では、最初はマウスのペアリングすらできなかった。今日久しぶりにアップデートしたら bluez がアップデートしたらしく(バージョンを確認し忘れた)、なんとか PIN を入力してペアリングできた(いずれのディストロも x86_64)。

 

Debian の開発者の方から bluez のバージョンを下げてみたら、とアドバイスされたのだが下げ方がわからず放置してある。おそらくアップデートし続けていれば、いつかは動作するようになるのではないかと思っている。

Fedora も間もなく 20 がリリースされる。バージョンアップ後も今までどおり Bluetooth デバイスがきちんと動作するか心配である。

ハロウィーンといえばハロウィーン文書

あちこちに書いたのだが、もうすぐハロウィーンと思っていたら突然「ハロウィーン文書」のことが頭の中をグルグル巡りだした。私は全然内容を理解していないのだが、たしかまだインストールが難しかった Linux で遊びだした自分は Micorosoft を脅威に感じ、「悪の帝国」と罵ったりしたこともあった。

ハロウィーン文書 - Wikipedia

 

それがどうだろう。2012年の記事で「今年4月にLinux Foundationが公表したLinux Kernelへの貢献者リストによると、Microsoftは上位17番目であり、20位以内にMicrosoftが入るのはこれが初めてのことだった」とある。

米Microsoft、オープンソース専門子会社「Open Technologies」を設立 -INTERNET Watch

 

こんな未来が来ようとは、あのとき想像すらできなかった。私も歳をとるはずだな…と思うのだった。もちろんこれは嫌な未来ではない。

開発版のUbuntuを使ってきたが

開発版の Ubuntu 13.10 を使ってきた。今日現在で既に Beta1 になっているようだ。

 Ubuntu13.10のバグレポートしたが… - 田舎者Yの日記

 SaucySalamander/ReleaseSchedule - Ubuntu Wiki

 

そういえば今月に入ってからアップデートの件数が減少してきた。毎度のことながらリリースが近づいていることを感じさせてくれる。スケジュールでは10月17日に Ubuntu 13.10 がリリースされる予定だ。おそらく今月末には 14.04 のコードネームも発表されるのではないか。恒例によれば 'T' で始まる形容詞と動物名だが、おそらく OSX とカブるので Tiger はないかなと想像している。

 

ところで前回 Mac が欲しいと書いたが、どうしても先立つものがない。今は Pear Linux でもインストールしようかと思っている。パチモンのような感じがしなくもないが、OSX に非常に似たような使用感は感じることができるのではないかと思っている。

 「Pear OS 7」 : Linuxへのお誘い

それにしても "Pear OS 7" というのが正式名称らしいが、バージョン4の頃はたしか ”Comice OS 4"  という名称だったと記憶している。何で急に変更してまた元のように戻したのだろう?不安定なプロジェクトなのだろうか。その割には7まで続いて来ているようだが。個人的には興味深い OS なので長続きすることを祈ってやまない。

4000円台の世界最小PC

ちょっと以下の記事で紹介された製品に興味が湧いた。

AndroidやLinuxが動く世界最小サイズのパソコンが4000円台で予約開始 - GIGAZINE

一辺2インチ(約5センチ)の立方体で、Freescale社製の1.2GHzCPUであるi.MX 6を搭載、OSはAndroid 4.2.2またはLinuxが動作し、HDMIS/PDIF・eSATA・GbE・USBなどのインターフェイスを搭載し、さらにWi-Fi・Bluetoothも内蔵可能で、IRも拡張可能な世界最小クラスのデスクトップパソコン「CuBox-iシリーズ」が、現在約45ドル(約4500円)から予約注文がスタートしています。

 

 送料を入れると5,000円は超えるようだがそれにしても安い。今のところ用途が思いつかないのだが、少額しかないヘソクリでも買えそうなので興味が湧いた。しばらく注視したい。

 

 

Ubuntu13.10のバグレポートしたが…

 この記事を書いている時点で Ubuntu 13.10 はまだリリースされていない。私は Daily Build を HDD のパーティションに入れてたまに使っている。やはり開発版なのでクラッシュが発生することもあるが、自動的にレポータが起動するので、多少開発の役に立っているのでは、と思っている。

 

 私は他の人達と Dropbox でファイルを共有している。Dropbox は WIndows, Mac そして Linux 向けにもユーティリティを公開している。インストールするとローカルストレージに Dropbox のディレクトリが作成され自動的にウェブ上の自分のアカウントのデータと同期される。共有フォルダも同期され、新たにファイルが変更・追加・削除されるとデスクトップ上にメッセージが表示される。そんなツールだ。

 

 しかし Ubuntu 13.10 は開発版のせいか、同期はされるようなのだがファイルマネージャ(Gnome Nautilus) で開くと毎回クラッシュが発生してウィンドウが閉じてしまう。全然閲覧できない。

というわけで自動ではなく Lanchpad に書き込んでバグレポートした(すぐに他のバグのduplicateだと指摘を受けた)。たまに似たようなクラッシュが発生している人からのコメントが書き込まれてリマインダのメールが届いている。

それで気がついたのだが、私は Dropbox のサイトから deb ファイルをダウンロードしてインストールしたのだが、そうではなくてソースファイルからコンパイルすればクラッシュが発生しないことがわかった。ひょっとしたら Ubuntu の問題ではないかも。ちょっと恥ずかしい。

 

 ちなみにこの記事を書いている時点では nautilus-dropbox-1.4.0.tar.bz2 がdropbox.com よりダウンロードできる。 'tar xjf nautilus-dropbox-1.4.0.tar.bz2' で展開し、展開されてできたディレクトリに cd して './configure'。私の場合は libnautilus-extension-dev, libnotify-dev, python-docutils をインストールしないと ./configure できなかった。無事にそれがすんだら 'make', 'sudo make install' するだけである。以下のページを参考にした。私の場合以前に deb ファイルでインストールしたことがあったせいか(removeしたのだが、個人設定が一部残っていたのかも)nautilus を起動することなしに同期が始まった。

 dropboxをLinuxにインストールしてみた - journal de kyart プログラマ/通訳の備忘録

 

 これに懲りずにバグレポートし続けたい。それでも最近クラッシュの発生回数が減ってきたような感じがする。もうあと2ヶ月ほどでリリースだからであろうか。

Ubuntuforums.orgからメールが来た

Ubuntuforums.org からお詫びのメールが来てた。7月20日に不正アクセスが報告され、メールアドレスなどが流出した件だ。

Ubuntu Forumsに不正アクセス、全ユーザーのメールアドレス等が流出 | スラッシュドット・ジャパン

 

私もユーザ登録していた、Ubuntu One の利用やたまに行うバグレポートのために。

 

メールには以下のようにある。

The Ubuntu forums software was compromised by an external attacker. As a result, the attacker has gained access to read your username, email address and an encrypted copy of your password from the forum database.

なるほど。いろいろやられたのね。 

盗られたパスワード情報は暗号化してあるから180万人分の復号には相当時間がかかるのではとの情報も。

Ubuntu Forumsの攻撃者? 「心配は無用」と主張 - ITmedia エンタープライズ

 

パスワードを各サービスで使いまわすことはしていないのだが、念のためパスワードは変更しておいた。

 

まさか Ubuntu もハッキングされるとは。詳細については私のレベルでは理解不能なのだが、とりあえずログインを要求する各種ウェブサービスではパスワードを使いまわすことだけはしない方が良い、というのが私にとっての教訓か。