田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

アオサギ

 前回の記事はいきなりのホットエントリー入りで書いている私もビックリした。ここで英語ネタを書き続ければ人気ブログ入りも夢ではないと思うが、ネタもそうないし、書きたいものを書いていこうと思う。たまにわけのわからない Linux ネタや忘れた頃にバイクの話が交じるので私のブログは定期購読しずらいとは思う。

 さて結婚して子どもがてきて住むところに困り、専業農家のカミさんの実家に転がり込んだのが十数年前。前々回の私の記事「非農家の戯言」で「サラリーマン家庭に育った私は、最初は自然や新鮮な農作物に感動したが、最近は嫌なところや農村の抱える問題などが気になってきた」と書いたが、やはり見慣れたとは言っても自然はすばらしい。なかでもアオサギに出会うと毎回美しいなと思ってしまう。

 先日、都内に住む友人が Facebook で近所で大型の鳥をみかけたと写真付きで投稿していた。アオサギだった。都内でも見らるようだ。

(画像は wikimedia commons より)

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/23/Grey_Heron_Dec._20%2C_2012.JPG

 

 サギ類はコロニーといって群れをなして餌を探すことが多いようだが、大概の場合はコサギチュウサギといった真っ白なサギだ。アオサギはその名の通りやや青みががった羽色で体が大きいので目立つ。アオサギの英語名 grey heron が示すように本当はよく見ると青色ではなく灰色である。しかし遠くから見ると青みがかってみえる。これがまた美しい。

 

 美しい、と繰り返し書いたが、声はこれが残念なくらいに汚い。ゲーッという低く濁った声だ。しかも夜中に飛びながら鳴くこともある。たまにこれで起こされるときもあるくらいだ。

 加えて少し獰猛な性格もあるようだ。近所で観察しているとコサギ類が形成するコロニーにアオサギが交じることはほとんどない。大体ほかの鳥を追い払ってまでも餌にありつこうとする様子がうかがえる。アオサギはコウノトリやトキと同じコウノトリ目に所属するようだが、食欲、繁殖力が旺盛のようだ。これくらい図太かったらコウノトリやトキは絶滅が危惧されるところまでいかなかったのにと思うくらいだ。

 

 そんな性格もあってか、動物園の餌やりに交じる例が散見される。

 

 そしてアオサギ自体が猛獣のエサになってしまう例もあったようだ。この動画は本当にグロいので心臓の弱い方はご覧にならないほうがよいかもしれない。

動物園のライオンが油断していたアオサギを捕食するムービー - GIGAZINE

 

oftenの発音

 ごくたまに仕事で英語のネイティブ・スピーカーと話す機会がある。前の職場では白人のニュージランド人の人と毎日のようにおしゃべりしていた。転勤後の今の職場ではほとんど話す機会はないのだが、それでも過去にのべ三十名くらいの外国人と話をしてきた。

 何億人も地球上には英語話者がいる中でたった三十人くらいのサンプルで偉そうなことをいうのは間違っているのかもしれないが、以前よりも強烈なアクセントの人が減ってきている気がしてならない。若い頃オーストラリア人に「グッダイ、マイト!ヘイゴン?」と言われた時はオーストラリアって英語が公用語ではなかったのではないかと思ったものだった。最近の、特に「若い」英語話者は方言丸出しで話すと相手がわからないということを心得ているので、私(日本人)にも聴きやすい発音で話してくれているのだろう。

 それでも、私の親友で今は Facebook でやりとりするだけになってしまったニュージーランド人のD君は、何度もイギリスを訪問しているにもかかわらずややアメリカ英語に近い発音でいつも私に接してくれたのだが、彼の発音で唯一気になったのは 'often' だった。私は中学以来、いろいろな英語の先生から often の t は黙字で発音せず「オッフン」と発音すると教えられてきたのだが、我が親友の D君はいつも「オフトゥン」のように t をはっきり発音するのだった。

 

 そんなことをすっかり忘れていたのだが、たまたま帰宅途中のクルマのラジオで聞いていた放送大学の番組で突然そのことを思い出した。以前にも書いたことがあるのだが、私は極度のスポーツ嫌いで、ナイター中継を流すラジオの民放はほとんど聞かない。専らNHKか、FM局の音楽を聞いているのだが、今は夕方には相撲中継を放送しているので仕方がないので放送大学を聞きながら通勤している(あまりこういうサラリーマンはいないかもしれない)。たまたま聞いていたのが「英語の軌跡をさかのぼる旅」という番組だったらしいのだが、その中で先生が「英語は歴史的経緯などによりスペリングと発音が乖離してしまっているのだが、発音をスペリング通りに(つまり昔の発音のように)発音しようという運動がある」と話された。そこで例に出されていたのが、この 'often' だったのだ。それで長年の謎が氷解した次第だ。

 

 調べてみたところ、これは Spelling pronunciation と呼ばれるものらしい。

Spelling pronunciation - Wikipedia, the free encyclopedia

 

 ついでにこの「英語の軌跡をさかのぼる旅」は 2013年度の講座の再放送らしいのだが、下手の横好きで英語に興味がある私には応えられないような内容だ。

第1回 日の沈まぬ言語
第2回 英語の始まり
第3回 ヴァイキングと英語
第4回 ノルマン・コンクウェスト (1066) と英語の運命
第5回 ジェフリー・チョーサー と英語の復興
第6回 神の言葉と人の言葉
第7回 方言の時代から標準語の時代へ
第8回 言葉の洪水
第9回 春爛漫: ウィリアム・シェイクスピア
第10回 新天地へ: アメリカ英語の誕生
第11回 正しい英語(1): 規範文法の産声
第12回 正しい英語(2): 発音の規範と多様性
第13回 植民地主義と英語の普及: カリブ海諸国
第14回 蒸気機関車と英語
第15回 エピローグ: 英語の未来

 

 放送大学の印刷教材は少し高いのだが、これはあとで買って読みたいなと思った。

  

英語の軌跡をたどる旅―The Adventure of Englishを (放送大学教材)

英語の軌跡をたどる旅―The Adventure of Englishを (放送大学教材)

 

 【追記】

 いきなりのホットエントリー入りでビックリしました。先日ブックマークした id:watanabe_eigo さんの記事の通りかも。

はてブ人気記事の判定アルゴリズムについて - agbt - anime, game, book, task -

やはり英語関係の記事は、はてなーの皆さんの琴線に触れるようですね(^^:

 それからいつも id:watto さんが真っ先にブックマークしてくれるのが効いていたのかも、感謝申し上げます。

 うちの職場は外国籍の方は基本的に派遣で毎年のように変わり、安定しないせいもあって次々と若い方が来るのですが、現在はロンドン生まれのアジア系オーストラリア人の方、Pさんがいらっしゃいます。この方にもインタビューしてみたのですが、
「often をオフトゥンと発音する人はいるね、自分はオッフンかな?island の s を発音するかって?いや、アイランドとしか発音しない。アイスランドとかイスランドって発音は聞いたことがない」との回答でした。上の英語版ウィキペディアの Spelling pronunciation の例にあった island は確認できませんでした。やはりブックマークの指摘にあったようにニュージーランド方言なのかな?
 それからこのPさん、ロンドン生まれにしては全然ブリティッシュ・アクセントでないのですが、父の関係で各国を転々としたせいかも、ともおっしゃってました。「方言」というのは人が物凄い勢いで行き交う現代では薄まる傾向にあるのかな、とも思いました。このエントリーにあるスペリング通りの発音というのもひょっとしたら英語の国際化のなせる技なのかもしれません。高いけど放送大学のテキストを買って読んでみようと思いました。(実はまだ買ってない)

 

 

 

iPhone紛失モード

 職場に iPhone を置き忘れてしまった。私はいわゆるマイカー通勤で、運転中は携帯を触らないようにしているので帰宅するまで全然気づかなかった。仕事で携帯を使うことはほとんどないので職場に置いてきたことは確かだったのだが、「iPhoneを探す」という機能があったことを思い出したのでトライしてみた。ブラウザで iCloud.com にサインインして実行するだけなので非常に簡単であった。

iCloud - iPhone、iPad、Macを探す - Apple(日本)

 

 やはり地図には私の職場のあたりが表示された。本体のバッテリー状態も表示されるのには驚いた。翌日無事回収したのだが、探している途中、iPhone を「紛失モード」にする、というスイッチがあることに気づいた。設定してみたところ、「このiPhoneは持ち主が紛失したものです。見つけた方はご連絡をお願いします。」とともに電話番号が表示されていた。

f:id:m_yanagisawa:20151110080143j:plain

 この電話番号は紛失モードに設定するときに訊かれる電話番号だ。私は発信ボタンをタップしなかったのだが、おそらくロックされた状態でもこの電話番号にかかるのだろう。悪意のある人に拾われたら意味がないかもしれないが、おそらく大概の人は電話してくれるのではないだろうか。こんな設定があるとは!ちょっと驚いた。これならば安心してiPhoneを忘れることができる。(いやウソです)

 この表示されたメッセージは上の Apple のサイトにある画像のものと若干異なる。私のは iOS 9.1 なのだがバージョンアップで改変が行われたのかもしれない。また地図に表示された iPhone の推定位置は実際とは200mくらいずれていた。いろいろ原因は考えられるが、私が置き忘れた場所が鉄筋コンクリート内の窓の少ない場所だったからかもしれない。おそらくは iPhone が受信した GPS からの位置情報を元に推定しているのではないだろうか。

 ちなみに言うまでもないことだが iPhone 本体で位置情報サービスをオンにして、iCloud にログインした状態で「iPhoneを探す」もオンにしておく必要がある。iCloud のログインIDとパスワードも知っておく必要がある。

 

 本件とは話題がずれるのだが、先日ある青年から iPhone の様子がおかしくなったと相談を受けたことがあった。(私はパソコンに詳しい人として、いろいろ相談を受けてしまう)私はショップへ行けとアドバイスしたのだが、ショップの人に、お客様のお持ちのPCで出荷時の状態にする必要がある、と回答されたそうだ。おそらく使用規定上そういうものなのかもしれない。彼に聞いたところ何と自宅にPCも、ネット環境もないとのことだった。パスコードロックもしておらず「バックアップ?なにそれ?」という状態だった。情弱という言葉を聞いたことがあったが現実にこういう人もいるんだな、と驚いてしまった。
 私はその人と全然親しくないので「友達に相談してみたら」と冷たく返答をしてしまったのだが、あとで聞いたところ友人宅のPCとWifi環境で、出荷時に戻して iOS のバージョンアップをしたらしい。おそらく iOS 9.1 のバージョンアップ過程でハングしてしまったのだろう。しかし Wifi を使わずにキャリア回線で iOS バージョンアップを、バックアップもせずにし続ける人もいるのか。おそらくこういう人は「iPhone を探す」という機能も使えないんじゃないかなと、うっかり者の自分を差し置いて、心配になった。

非農家の戯言

 専業農家の義理の父母と同居するようになって十年以上が過ぎた。サラリーマン家庭に育った私は、最初は自然や新鮮な農作物に感動したが、最近は嫌なところや農村の抱える問題などが気になってきた。嫌なところは世間が狭く人間関係が固定化されてしまう傾向がある点など。

 私は専業農家の同居人に過ぎず農家ではないので非農家だ。農村地帯では農家でない人をこう呼ぶ。いまだにこの「非(ひ)」には抵抗を覚える。


 一方で、専業農家を続けることも最近では難しいようだ。農家は言うまでもなく個人事業主であり、その事業(農業)を継続していくには努力や体力だけではダメだと、傍で見ていて思うようになった。農家にもそれなりの計画性やら分析力がないといけないんではないかな、と思えてきた。実際、見通しを誤って資金繰りに困り、農家をやめて近所の工場などに働きに出る人や借金でどうにもならない状態になっている人も見かける。

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恋愛をしない若者たち

 田舎道をマイカー通勤している。音源はラジオしかついていないクルマに乗っているので行き帰りにラジオを聞くことが多い。私は野球をはじめスポーツ全般が好きではないので、FM以外の民放ラジオを聞くことが少ない。NHKラジオを聞くことが多い。先日、11月2日に「先読み!夕方ラジオ」で「増える恋愛しない若者たち」という特集を放送していた。帰宅時に偶然耳にしたのだが、その内容に驚いてしまった。今ならば放送のアーカイブをネットで聞くことができる。

先読み!夕方ニュース - R1 NHKラジオ第1

 

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娘が赤ちゃんだった頃

 私の息子は生まれて初めて話した言葉が「ママ」だったそうだ。私はその場面に立ち会ったわけではなかったが、ある日帰宅したら私の妻が嬉しそうに話していたのを記憶している。

 息子に続いて娘に恵まれたのだが、娘には一番最初に「パパ」と言ってほしくて毎日娘に向かって「パパ、パパだよ」と自分の顔の、鼻のあたりを指さして話しかけた。

 

 たしか娘の最初に話した言葉はパパではなかったと思うのだが、それでも娘に「パパ」と呼んでほしくて、言葉らしいものをしゃべれるようになったあとも一生懸命、娘に向かって「パパ、パパだよ」と続けていた。

 

 しばらくたって娘は自分で自分の鼻を指さして「パパ、パパ」というようになった。多分鼻を指で触るときにそういうものと思い込んだのかもしれない。あるいは自分の名前がパパだと思ったのかもしれない。いずれにせよ非常にガッカリしたのを覚えている。

 

 そんな忘れてしまっていたことをこの記事を読んで思い出した。ありがとう。

hitamu.hatenablog.com

SNSの友達リクエストに注意!

IPAが注意喚起を発表してました。

www.ipa.go.jp

 

私が以前書いた記事がまさにこれ。

SPAMメールのリンクを踏んでしまった話 - 田舎者Yの日記

 

5月頃の経験談で、もう収まっていたのかと思っていたら9月以降急増しているようです。

この記事が目に止まった方々は注意してください。