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田舎者Yの日記

片田舎のバイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

若者に感謝!(バイクのタイヤを交換したんだけど)

 今日、久々に愛車 BMW R100GS のタイヤを交換した。都内のタイヤ専門店「テクニタップ」というお店で交換した。値段の割に丁寧な作業だったし何しろタイヤ交換専門店だから作業が速かった。普通のバイク屋だとオイル交換やらパーツ交換の客の合間の作業になるので結構待たされることがある。テクニタックではタイヤを交換する客しかいないので(当たり前)入店から大体30分くらいで作業終了となった。今回交換したのは Metzler の Tourance EXP だ。Tourance の後継モデルで GS にしては思いっきりオン寄りに振ったモデルだ。もう林道を攻める歳でもないのでこれで充分だ…。


 などとインプレなどを記事に書こうと思ったのだが、大失態をやらかした。そして若い世代に驚くこととなった。


 バイクでタイヤ交換したことのある人はわかると思うが必ずお店の人から言われることがある。それは「交換したてはタイヤが滑りますので気をつけてください」だ。新品のタイヤ表面はツルツルしているのだ。四輪ではほとんど意識することはないだろう。しかし二輪はそうはいかない。滑れば転倒につながるからだ。


 そう、私は今日、タイヤ交換後コケてしまった。バイクを乗って数十年、タイヤ交換後に転倒したのは生まれて初めてのことだった。
 お店からの帰り道、本道から歩道に入ろうとしたのだが、段差を斜めに越えようとしたとき何か嫌な感じがした一瞬、こけた。ちょうどはるか昔、利根川の泥地でコケた感触を思い出した。「タイヤが滑るってこういうことなのね」と自問自答した。


 こういっては何だが、私は「タチゴケ」(転倒のことをバイカーはこう言う)の名人である。何しろオフロードバイクで林道を何回も走っていたので転倒は日常茶飯事だった。

 今日、実はハンドルがちょっとした坂の下側にあって車体がハンドルより上位にあったので起こすのが難しい。どうやって起こそうかと思っていたら私の後ろを走っていたスクータの人がバイクを止めて私を手助けしてくれたのだ。年の頃なら20歳台、ひょっとしたら「ゆとり世代」とか言われるような歳かもしれない。私と一緒にバイクを起こしてくれて、そのまま無言で去って行ってしまった。

 私は「すみません」といのが精一杯だった。なんて格好いい若者だろう。それに比べてきちんと感謝も言えなかった自分はなんて格好悪いんだろう、と思った。


 自分が逆の立場だったら…。前を走っていたオヤジが急にコケたら助けただろうか。おそらく「ざまぁ」とか思って走り去ったかもしれない。そう思うと若者に対する感謝の気持ちと自己嫌悪感がぶり返してきた。


 結局タイヤ交換の話と全然違う話になってしまうのだが、日本の将来はそれほど暗くないのではないだろうか、と思った。おそらく日本は人口も減少し、経済力も落ち、そしておそらくは増税の時代がくるのだろうけど、何とかなるんじゃないだろうか、とあの若者を見て思った。


 ちょっと大げさと言われるかもしれない。しかし戦中のことは知らないが、少なくとも私たちの世代にはほとんどこういう若者はいなかったし、たまたま私が会ったのが心やさしい人だったのかもしれないが、「任意抽出」であることに間違いないからだ。彼と同じような若者は相当数いるはずだ。


 情けないような嬉しいような複雑な思いを胸に帰路を急いだのであった。(しかし予報と違って雨の降り始めが遅かった。急ぐんじゃなかったな…)