田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

地元の勉強会に参加した

 縁あって「埼北マイコン同好会」に参加した。それほど回数多く参加しているわけではないのだが、「小江戸らぐ」の紹介を行った。二つの勉強会は、参加者の背景、興味関心のある分野等々、まったくと言ってよいほど異なるのだが、各自が自由に自主的な研究を持ち寄って発表する、形式ばった集団ではない、という点において同質な勉強会であるように私には思えた。

「未来」を感じさせる二つの勉強会

 小江戸らぐの世話人である羽鳥氏とよしおかひろたか氏との対談も紹介した。

 小江戸らぐ(前編):頑張らない勉強会 − @IT自分戦略研究所


 よしおか氏は上記のサイトで勉強会のライフサイクルを下記のように分けている。

  1. 取りあえず有志で集まり、勉強会を開催する
  2. 主催者、参加者ともに何らかのメリットを感じれば、回数を重ね、徐々に参加者も増える
  3. マンネリや分裂など、さまざまな問題にぶつかり、衰退へ【パターンA】
  4. 主催者がいろいろな工夫や苦労を重ねて開催を続ける(微妙な平衡状態)【パターンB】
  5. 特に問題もなく、淡々と回数を重ねる【パターンC】

 もちろん、小江戸らぐはパターンCなのだが、埼北マイコン同好会もそうであると思う。大きな違いは小江戸はオープンで誰でも参加できるのだが、埼北は基本的に会員の紹介により参加できるというクローズドな集まりということであろうか。


 埼北マイコン同好会は私より年配の方で構成され、ほとんど既に会社を退職され第二の人生を歩まれて入る方や、あと数年で退職されるという方々であった。小江戸らぐの発表では内容的に私の理解の及ばないことが多く技術の未来を感じさせられるのだが、埼北マイコン同好会の場合は「自分の未来」を予感させてくれる。私も近々、同じような立場になるであろう。そのとき自分は何事にも好奇心をもっていられるだろうか、と頭によぎる。

本日の勉強会で気づいたこと

 埼玉県北部には何人かの偉人を排出している。旧児玉町(現本庄市)の偉人、塙保己一の紹介動画を自主制作された方のいらっしゃった。PCなどの機材を駆使して玄人はだしのすばらしい出来の動画であった。
 ところで私は深谷市で生まれ育った。明治時代の財界人、渋沢栄一の出身地である。自宅から東へ十数キロ行くと旧妻沼町がある。日本初の女医、荻野吟子の出身地である。今日の参加者が作られた塙保己一の紹介ビデオに以下のような説明があった。
 塙保己一は「群書類聚」を編纂した。その中に「女医」に関する記述があり、荻野吟子にそれが医師免許がおりるきっかけとなった。そしてその群書類聚の版木は東京都渋谷区にある温故学会が所有するが、これは渋沢栄一が主導して設立された組織とのことであった。
 私は全然知らなかったのだが、郷土の三偉人が不思議な縁で結ばれていることに非常に驚いた。


 また埼北の会合では、奥様に先立たれて今は一人住まいをされているという方が、いろいろとノートに記録をとっている、という話をされた。コンピュータではなく普通の紙のノートである、との話だった。たしかに現在はあちこちの会議に行くと、小型ノートPCで記録を取る方が少なくない。しかし、その方は敢えて紙のノートでメモをとられているとのことであった。
 実を言うと私も手書き派でもある。(ノートがないときはiPhoneを使うときもあるが)
 私は数年前にHDDのトラブルからメモしていたデータをなくしてしまい、それ以来、大事なことは紙のノートに書くようにしている。紙のメモならば起動時間を気にすることなくすぐに書き込めるし、否が応にも漢字を思い出しだし書くことになるので脳も活性化されるのではないかと密かに期待しているからだ。


 とにかく二つの勉強会に参加することになり、その違い、あるいは微妙な共通点を感じることができた。

 いずれの日にか、小江戸の勉強会、あるいはオープンソース・カンファレンスなどに地元の先輩たちをお連れすることができないかなと思っている。