自宅で Linux のディストリビューションである Ubuntu を常用している。半年ごとのリリースのたびにバージョンアップして、先日まで Ubuntu 17.10 を使っていた。しかし自宅の複数のPCで使っている Ubuntu すべてを 16.04LTS へダウングレードした。十年以上 Ubuntu を使ってきて、意図的にダウングレードしたのは初めてだ。
先日 17.10 には一部のPCの BIOS を破壊するバグがあるという報道があり、ubuntu-jp のメーリングリストでも 17.10 の使用を控えた方が良いとの呼びかけがあったからだ。
[ubuntu-jp:5913] Ubuntu 17.10に極めて深刻なバグ、ダウンロード一時中止
我が家ではリリースから1ヶ月以上 17.10 を使ってきて、これといって大きな不具合はなかったので、別にダウングレードしなくても良かったかもしれないが、一応念のためMLの呼びかけに応じてみた。16.04LTS はさすがに LTS (Long Time Support) だけあって安定している。次の4月に出る 18.04 も LTS なので、それまで 16.04 を使っていきたい。
ちなみに Ubuntu ユーザには広く知られているが、そのバージョン番号はリリースされた年と月の組み合わせだ。17.10 であれば 2017年10月リリースだ。
こういうバージョンの付け方はUbuntu の専売特許かと思っていたが、最近は Windows 10 のバージョンも類似している。 Windows 10 Aniversary Update は Windows 10.0(バージョン 1607) だし、Windows 10 Creators Update は Windows 10.0(バージョン 1703)であるが、それぞれ 2016年7月、2017年3月のリリースである。
いつリリースされたかがひと目でわかるバージョン番号というのも便利なものだ。
それにしても Canonical が支援する Ubuntu にしても致命的なバグは避けられなかったのか。私は門外漢の素人だが、改めて Operating Sysytem を作成することの困難さを想像した。