かつてプジョー 206SW S16 に乗っていた。小さな車体だが DOHC 2000cc MT で操舵感覚もよく気にいっていた。衝突安全性も秀でいていた。(最後は中央分離帯を超えてきたトラックとぶつかりそうになって全損事故をおこしてしまったのだが私が無傷だったのはプジョーのおかげだと思った)
ただし部品、特にプラスティック(合成樹脂)は脆かった。
エンジンルームのウィンドウオッシャー液注入口のフタはたいして力を入れて引っ張ったりはしなかったと思ったが新車で購入してから3年くらいで割れた。
当時幼稚園生だった息子は後部座席に乗り込むときドアを開けて下側のフレームを踏んづけて乗り込んでいたのだが、その部分が歪んだ。(たしかドアフレームの室内側がプラスティックのベースだったと思う)
プジョーを運転中、数回急ブレーキをかけたりしたのだが、左足で運転席の床を思いっきり踏ん張ったあと、その左足がある部分がペコペコ音がするようになってしまった。(個人的にはベースに合成樹脂が使われていたのではないかと思った)
プジョーというクルマをいたく気に入っていたのだが、その部品、特にケミカル製品、合成樹脂の強度には不満を持っていた。ひょっとしたらフランス製の化学加工品に共通する脆さがあるのではないかな、と思っていた。
プジョーを事故で失って5年くらいだつ。そんなことをすっかり忘れていた。しかし昨日、以下のニュースを見て突然、そのことを思い出した。
汚染水配管、完全にちぎれる…修理メド立たず : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
東京電力は14日、福島第一原子力発電所の汚染水処理システムが配管からの漏水で停止している問題で、ポリ塩化ビニール製の配管接続部が完全にちぎれていたと発表した。
(中略)
水漏れは13日、仏アレバ社製の放射性物質の凝集・沈殿装置で、薬液を汚染水に注入する配管で起きた。
ああ、これだからフランス製は…。