私は四輪、二輪とも中古車を使用している。四輪はホンダのフィット、2007年式。事故でプジョー 206SW を失った代替なのだが、中古にしては燃費がすごく良い。比較的最近のクルマなので 0W-20 というかなり軟らかいオイルを要求する。折角なので激安よりもやや価格の高い、といってもそれほど高級でもないオイルということで BP の vervis を使っている。(この日本語表記バービスだということを最近知った。ヴェルビスと読んでいた)
二輪は '89年製の R100GS。OHV水平二気筒。低年式ということで鉱物油を使っている。合成油のほうが分子量が揃っていて潤滑性能や冷却性能に優れているのだろうが、オイルシールへの膨潤性も高く、古いエンジンには使わない方が良いという話を昔聞いた。二輪用の、量販店でも簡単に手に入る鉱物系オイルということでこれまた BP の CORSE CLASSIC を使っている。
しかし BP といえばメキシコ湾の原油流出事故である。この対応で巨額の資金を支出しなければないことになった。当然経営も悪化し、製品の値上げも予想される。気に入っていた銘柄だけに残念である。
友人の Pawpaw 氏に教えていただいたのだが、やはり Wikipedia には早速項目ができている。
当然のことながら、その英語版の記事のほうが長く、詳しい。
事故後、BP の性急なコストダウンが原因ではないかとの記事も報道されていた。
なぜ起きたBP原油流出 “手抜き工事”疑いも (1/4ページ) - MSN産経ニュース
4月20日夜、突然、高圧のメタンガスが油井(ゆせい)のパイプから海上の掘削基地に噴出、充満したガスにエンジンが引火して爆発した。作業員の多くは救命ボートやヘリで脱出したものの、11人が死亡。基地は2日後に沈み、海中の掘削パイプが折れて流出が始まった。
基地でメタンガスが検知されたことはなく、当日、油井内の圧力やガス漏出などを調べる検査を実施、異常が示されたものの、軽視されたとの報道もある。
油井の上部に設置されていた、原油やガスの噴出を防止する装置も作動しておらず、「作動していれば、大惨事には至らなかった」と、専門家は指摘する。
事故は「何重ものミスの連鎖」(米誌タイム)の結果だとの見方が強く、米司法省などが原因究明や責任追及に乗り出している。
BPがコスト削減のために油井の完成を急がせた、“手抜き工事”の疑いも出ている。
今回のことを受けてしばらくは深海での海底油田掘削は止まるのだろう。Pawpaw 氏も指摘していたのだが、長い目でみるとこれはこれで地球環境のためには良かったのかもしれない。経済の石油依存体質が少しでも改善されると良いとは思う。
それにしても石油無機成因論というのがあった。以前、耳にしたことがあって、そのときはトンデモ理論と思っていたのだが、今回の事故で深海にも大規模な海底油田があることを知ると、まったくの与太話ではないような気もしてきた。もし本当だとすると、それはそれで恐ろしいことになりそうな気もする。