田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

[misc] 烏合の衆

久し振りに実家に帰ると私の母に太ったんじゃないか、といわれた。たしかに。この春からカミさんの親と同居しているのだが、義父も気をつかっているのか毎晩のように晩酌に誘ってくれる。加えて私も食いしん坊で、運動量の少ない仕事に就いている。気をつけなければ。週末の約1時間半の散歩はかろうじて続いている。もっと歩く距離を伸ばした方が良いのだろうか。(<きっと無理)


この3月に散歩をはじめた頃、早朝の山影には霜が降りていた。今は木々の緑も濃さを増し、おそろしいくらいの勢いで空に向かって盛りあげっている。宮崎アニメのトトロの一場面や天空の城ラピュタの大木を彷彿とさせる。そういえばかつて狭山の友人がトトロは狭山・所沢周辺が舞台だと自慢していた。当事の武蔵野の面影は現在、ここ埼玉県北部にこそ残っているのかもしれない。(山地が近いので本来の「武蔵野」ではないのでしょうが)

今朝、烏の群に遭遇した。私の住んでいる地方の農家は方言で、収穫が終った畑を元通りに整地する作業を「かんます」(かき回す、の音便)というが、以前、義父が「畑をかんますときはまわりに迷惑をかけてはいけねぇ」と言っていた。今朝私が烏の群を見たところは、ちょうどトウモロコシの収穫が終ったところで「かんまして」あった。ところがよく土をかけてないものだから、規格外で収穫されなかったトウモロコシの実が散乱し、ここのところの雨で多少腐敗し異臭を放っていた。これを目当に烏が集まってきたようだ。すぐ隣にはまだ収穫前のトウモロコシ畑がある。気の毒だがきっと少からず烏の被害にあってしまうことだろう。「他人に迷惑をかけるな」という義父の言葉が理解できた。

出合った烏の群は総勢40から50羽。壮観を通り越して、とても薄気味悪い。彼らのせいで近所にはゴミが散乱している。JFLのシンボルにもなっているようだがどうも好きにならない。(JFLのシンボルは神話に登場する八咫烏か)

私が近ずくと鳴くのを止めこちらの様子を伺っている。石を投げつけると一斉に飛び立った。非常に整然としている印象だ。


私が小学生だった頃、日本は高度成長の真っ只中であった。オリンピックは終っていたが、アポロは月面に到着し、大阪は万博に沸き、文京区本郷では水掛けごっこをしていた。(子供だったのでよく意味がわからなかった)
今にして思うと終戦(敗戦と言うべきか)からニ十数年しか経ってなかったのだ!小学校の年輩の先生はほとんどが戦争体験者だったのだ。だからこそよくむずかしい表現などを使っていたのかもしれない。
私なんかは友人とふざけあっていると「君達は烏合の衆か!」などと叱られたものだ。最近はこんな表現に滅多に出くわさないですな。

でも実際の烏はお互いにコミュニケーションをとっているようで結構統率がとれているようだなと思った。
早朝の散歩に、昔、先生に怒られたことを思いだしてしまった(^^;