田舎者Yの日記

片田舎のバイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

スピード感覚の麻痺

 BMWのバイクを所有するのでショップに行くとドイツ、特に南部の話を聞くことがある。ちなみにBMWの本社はミュンヘンにある。中にはツアーで南独からオーストリアまでアウトバーンを走ってこられた方もいる。ドイツの道は走りやすいとも、特にその速度規制は厳格とも聞く。速度オーバーでカーブに入るとカーブを曲がれない恐れもあったとか。私は彼の地を訪れたことがないのでわからないが、こまめに速度規制が変わるのかもしれない。そういえば以前私が北海道をツーリングしたときでも、同じ一直線に続く街道でも町と町の間が50km/hや60km/hに設定される一方で、市街地に近づくと40km/hに変わるという経験をした。あれと似ているのかもしれない。


 一方、本州の都市部では幅広い幹線道路以外は40km/hがずうっと続くことが珍しくない。人工密度の高いわが国では仕方がないのかもしれないが、私は田舎暮らしなので見通しの良い直線道路で、どうしてここが40km/hなのだろう?と思うことが珍しくない。勢い、皆が速度規制を超過して走るのが慢性的になってしまうことがある。うちの近所では朝たまに農耕車を先頭に渋滞が発生するときがある。大体メーターを見ると速度標識通りだったりする。制限速度を守って渋滞が起こること自体がおかしい。でもそれが現実である。私を含めて、ドライバー皆のスピード感覚が麻痺しているとしか言いようがない。


 ところでクリスマス・イブに発生した少年がバスから転落死した事故のことが頭から離れない。うちにも同じような年頃の子どもがいることもあるし、どうも、こう言っては不謹慎かもしれないが、あのバスの運転手さんが過失があったとはいえども、少し気の毒な気もするのだ。誰もが彼のような立場になりうる。


 J-CASTニュース : ドアロックかけず小5転落死 「逮捕はおかしい」との声

 お子さん一人が亡くなってしまっているので逮捕はいたしかたなかったと個人的には思うが、現行法に照らし合わせて明確な法令違反があったとも思えない。安全運転義務違反だろうか。それよりもあの外環道が40km/hに規制されていること自体が私には驚きだ。上記の記事中にはっきりそう書いてある。出口への誘導路だったのだろうか(その可能性は低い)。料金所が近かったから?最近あの辺を走っていないのでよくわからない。しかし関越道新座料金所から大泉を経て外環へ至るあの辺りは接続のループ地点を除いて、皆常時70〜80km/hで走っていたと思う。


 私は日本の速度規制のあり方ももうちょっと工夫してもらいたい、またその余地はあると思っている。上限を40km/hにするならそれでも良いだろう、それなりの理由があれば。それならば何故常態化している速度違反を看過するのか。事故が起こった後で運転者のみの責任にするのか。皆が常時速度超過するのは逆に言うとそうなるべき理由があるのではないか。
 たまに実施するいわゆるネズミ取り(業務にあたる警官は大変だとは思う)や道路設置型のオービスだけでは不十分だろう。もし本気で速度を落として欲しいのなら、なぜ速度が出せないような道路構造にしないのだろうか。イギリスのスリーピングポリースマンなどの例のように道路に障害物(といっても通れるくらい)を置くとかして速度を落とさせようとしないのか。

 おそらく道路を変形させて事故が起こった場合、事故した側からの訴訟を恐れてのことかもしれない。あるいは本気で規制したら交通が潤滑に流れなくなると思っているのだろうか(それはないか)。


 いずれにしても今回の件でもそうだが、事故が起こると運転者ばかりが責められるのはやり切れない。大切なのは事故の原因を冷静に解析して再発を防ぐことではないのか。恒常的に速度違反が行われているならば、それを一時的に取り締まるのではなく、速度が出せないような状態にするのも方策の一つだと思う。


 速度超過で進入すると曲がりきれないというドイツの道が、ちょっと羨ましくもある。