田舎者Yの日記

片田舎の元バイク乗り・Linuxユーザ、つまり変わり者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

PLCに関する訴状を目にする

 PLC行政訴訟のページ(http://plcsuit.jp/)から訴状をダウンロードして目にした。訴状というものを見たのは始めての経験だった。裁判を起こすというのはもの凄い時間と手間とお金がかかることが垣間見られる。

 私にとっては長文であり、全部読んだわけではない。アマチュア無線の有用性はわかったし、言論の自由は保障されなければならないとは思う。
(ちなみにpdfのp.11の黒塗りの氏名はある方法で簡単に読めてしまうのだが、大丈夫だろうか?この部分の文章は他のHPでも実名入りで紹介されているようだが…)

 それから池田さんが1.2GHzは返還しては、と述べていることと今回のPLCの件は直接には関係ないこともわかった。


 私が前回引用した記事における池田氏の主張は、池田氏自身による次のコメントに集約されているのではないか。長いが全文引用する。

アマチュア無線連盟の会長からもコメントをいただき、恐縮ですが、私は趣味としてのアマ無線を否定するつもりはありません。現在の周波数割当がバランスを欠いているのではないかといっているだけです。

そもそもアマ無線に固有の周波数を割り当てるのは、有線の通信でいえば電子掲示板のために特定の回線を確保するようなもので、電波の利用効率も悪いし、障害が起こった場合の逃げ場もない。このように用途・変調方式・免許人を一体で割り当てる免許方式はやめ、インフラはIPなどで汎用的にして用途はアプリケーションで実現すべきです。FCC総務省も、そういう方向をめざしています。アマ無線愛好家が先進的なユーザーなのであれば、率先して電波利用の方式を改めてはどうでしょうか。

話がPLCの是非論に脱線していますが、私はPLCが大いに有望な技術だとは思っていません。今回のように、少しでもノイズを出す技術は許さないという主張が司法的に支持されたら、今後の電波利用に大きな悪影響を及ぼすので、あえて挑戦的な表現をしたまでです。

電波天文の話も、問題のすりかえです。この話は前から出ていますが、シミュレーションにすぎず、実際にどういう障害が出たのかという事実が提示されないので、総務省も扱いに困っています。だいたい現状がすでにノイズだらけなのに、PLCだけを問題にするのがおかしい。400km先のPLC1個でだめになるような観測器なら、工場などの大ノイズでとっくにだめになっているでしょう。

電波行政をだめにしている一つの原因は、無線業界のみなさんのこういう「潔癖主義」です。「リスクは絶対ゼロだといえるか」と迫られたら、行政は新しい技術の認可をためらわざるをえない。無線LANUWBも、こういう理屈で何十年もたなざらしになりました。いま日本が恐れなければならないのは、悪い技術を採用するリスクよりも、よい技術を採用しないリスクなのです。


(追記)
 12日にアクセスして再度訴状をダウンロードしてみた。p.11の黒塗り部分は私の知っている方法では読むことができない状態になっていた。したがって上記の該当部分に削除マークをつけた。