私はかなり前に父を亡くし、母は本人の希望で一人暮らしをしている。その母から珍しく電話があった。怪しい手紙が来た、詐欺か何かかもしれない、様子を見に来てくれ、というものだった。
というわけで実家に行ってみた。母にみせてもらった手紙の封筒には「あなたは年金生活者支援給付金を受け取ることができるため同封のはがきを提出してください」と大書してある。たしかに怪しい文言だ。
しかし日本年金機構のロゴやQRコードが印刷してあった。どうも本物らしい。詐欺ではなさそうだ。
携帯で検索して以下のページをみつけた。ヤレヤレこれは本物の通知だった。
うちの母もこの恩恵に預かれて光栄なのだが、それにしても数百円の給付のためにここまでするのかな、とも思った。(人によってはもっと高額かもしれませんが)
あの手この手の詐欺が横行するこの時代に、ハガキに本人の住所氏名、押印して返信しなければならないのだ。他人に見られないようにと書面の上にはプライバシー・シートを貼るという配慮もありがたいが、手元がおぼつかない母のような高齢者にはシールをうまく貼ることもハードルが高い作業だ(シール貼りは私が代行した)。
今回の給付金は年金本体とは別のもののようなので、このような本人確認が必要になったにかもしれないが、それにしてももうちょっと簡単に、自動的に受け取れるような仕組みはなかったかな、と思わずにはいられない。新たな詐欺の手段に悪用されないか心配ではある。
検索していたら下記のようなページをみかけた。たしか軽減税率もこの政党によるものだったか。ありがたくなくはないのだが、この通知にしても軽減税率にしてももうちょっと簡便な方法もなかったものかな、と思ってしまった。