私は昔で言うところの「テレビ世代」であり、小さい頃から自然とテレビを見て育った。今でもテレビを見ることは嫌いではないが、徐々にその時間は減ってきているような気がする。最近はウェブを眺めている時間の方が長いと思う。
そういえば、以前2ちゃんねらーのかなりの割合は40歳代以上という調査結果がウェブにあったが、あまり想像したくないが、40歳代の自分にしてみれば、そんな気がしなくもない。
さて、一般的にテレビ番組の情報というのは即時性があり、情報が速いのだが、ときにはウェブで目にしてから放映されるなんてこともある。また、新聞やテレビが伝えない分析記事も良く見られる。(もちろんその真贋は見る側が判断しなければならないのだが)
先日漫然とテレビを見ていたら「人は見た目が9割」の著者がテレビに出演していた。竹内一郎という方らしい。
「そういえば、この説に対する批判記事が出ていたよな…。テレビ局ってまだこんな『とんでも』学者を使っているのか…」と思った。さてどこで見かけたのか…と検索してみると以下の記事を見付けた。
http://www.janjan.jp/culture/0611/0611054147/1.php
「人は見た目が9割」というウソ
読後すぐ、そんな疑問にとらわれたので、ネット上のフリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」で「メラビアンの法則」を調べてみた(参考:メラビアンの法則(Wikipedia))。すると上記とよく似た説明の末尾に、こう記されていた。
「この法則から、就職活動の面接などの対策において
『見た目が一番重要』といった指導がなされることがあ
るが、これは誤用である。本当の意味合いは、「視覚」
「聴覚」「言語」の3つで矛盾した場合、人はどれを優
先して受け止めるかといったものである」思わず椅子からころげ落ちそうになった。「誤用」だったとは。見かけと口先が違う場合、どちらを優先するか、ということなのか……。
本日の時点でWikipediaの日本語版は上記のものと若干違うようであるが、大意は同様である。他のリンク先も上記の記事通りである。
やはりこの話題を取り上げ続ける番組制作サイドのモラルが問われるのではないだろうか。