田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

スター・ウォーズ エピソード8について

 たびたび書いているが私はスター・ウォーズ・ファンだ。1977年に映画第1作目をみてから虜になった。もはやスター・ウォーズは私の宗教と言っても過言ではない。

www.gizmodo.jp


 私の場合、正確に言うと学生の頃、ある若者が囚われた姫を助け出すSF映画をみただけだった。物語は無事に姫を助け出し、メンバーはメダルを首にかけてもらってポーズを決めて終わりだったはず。ところが確か公開から1年くらいたってから "New Hope" という副題が発表になり、九部作の第四話めにあたると監督が言い出した、と記憶している。当時は九部作、全部みるのに30年くらいかかるんだろうか、と想像した。もちろんあれから40年たったが物語はまだ完結していない。

 それでもようやく物語の完結が近づいてきた。2年前にエピソード7を公開し、映画製作は順調に進んでいるようである。私のような長年のファンにとっては嬉しい限りだ。

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ETV特集「ロシア革命 100年後の真実」に思い出したこと

 11月25日(土)にETVで放送された「ロシア革命 100年後の真実」を見た。見たと言っても漫然と見ていたので私の感想は大したものではない。しかし1917年に2月革命、10月革命が起こっているのだから、確かに100年たったのか。私は歴史には全く詳しくないのだが、それでもロシア革命には歴史の素人なりに思い入れがある。

www.nhk.or.jp

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オイコノミアをよくみる

 私はいわゆる理系の大学出身だ。何十年も前のことなのでよく覚えていないが、たしか高校生の頃、小説などはあまり読まず文学はそれほど好きではなかったし、法学なんて勉強して何になるんだろうと思っていたし、ましてや経済学なんて金勘定の勉強のようで内心軽蔑していた。

 社会に出て気がついたのは、当時の世の中のおエライさん達はほとんど文系出身だということ。完全に文系が世の中を回していた。(IT技術の発達した現代はどうなんだろう?)
 ちなみに現在の中国共産党首脳部に理系出身者が多いのはよく知られた話だ。いろいろと説があるようだが、やはり池上氏などが指摘するように文化大革命によって都市部の文系出身者の多くが粛清されてしまった影響ではないだろうか。

中国にはなぜ理系指導者が多いのか | 池上彰 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

 そんな理系出身の私がNHKEテレの「オイコノミア」を欠かさず見ている。多分、今私が高校生だったら迷わず経済学部進学を目指しただろう。それくらい面白い。こんなネタが経済学の範疇なのか、と思うことが多い。MCのピース又吉さんの語りが朴訥として引き込まれるのとおそらく視聴者の関心を惹くように適当に経済学の研究を取捨選択しているせいが大きいのかもしれない。解説してくれる大学の経済学の先生のお話も非常に興味深い。実際の経済学はそんなに甘いもんじゃないのかもしれないが、とにかく視聴者を飽きさせない番組作りをしていると思う。おそらくネタに困るときもあるんではないかとも思っている、それで唐突に再放送が流れるときもあるし、しばらく本放送がお休みにあることもある(ビース又吉さんが超売れっ子になってしまってスケジュール調整ができないせいもあるのかもしれない)。

 

 オイコノミアのサイトもある。過去の放送内容もチェックできる。

www4.nhk.or.jp

 

 過去の番組のチェックといっても内容はあまり充実していない(失礼)。おそらくまとめるほど制作側に余裕がないのか、あまり詳しくまとめてしまうと定期的に似たような内容が放送されているのがバレる可能性があるからではないかな、と私は推測している。

 

 前回の放送は「悩める上司・部下へ 上下関係の経済学」だった。自分も年をとってきて気がついたら部下の立場から、何人か部下と呼べるような方々がいるようになってしまったので非常に興味深く視聴した。ネットで話題になっていた「フライドポテト論争」が話題に取り上げられていて笑ってしまった(たしかそんなのがあったか)。

上司との飲みでフライドポテトを注文するヤツは出世できない? | 社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭 | ダイヤモンド・オンライン

ちなみに私はフライドポテトはビールによく合うと思っているので注文されたら嬉しいけど。

 

 さて前回の放送で気になったのは「平均回帰」の実験。こんな実験を複数の出演者や街の人たちにやっていた。

 ダーツで的あてをしてもらい点数をつける。中心に近いほど高得点である、最初10回ダーツを投げてもらい得点の平均点を計算する(これを普通の「実力」とみなす)そのあと、2回またダーツを投げてもらって得点を記録する、ただこれだけの実験だ。

 この実験で何が言えるか。実は「実力」が高い人がその後の1回目のダーツ投げで失敗した場合おしなべて2回めに投げた方の得点が上がるのだ。逆に「実力」の低い人が1回目に投げたときの得点が高かった場合、ほとんど2回めの得点が下がるのだ。
 つまり人間というのは実力より低い不本意な結果が出た場合なんとか挽回しようと努力をするものだし、逆に実力以上の結果が出てしまうと、どうせマグレだろうというような意識が働くのかもしれないが、とにかく次の結果が悪くなる傾向が見られるということだ。これを「平均回帰」と呼ぶのだそうだ。

この「平均回帰」があるので、多くの上司が「部下が失敗したとき叱ると次の業績が上がる」と思い込んでいても、それは上司が部下を叱ったせいではない可能性がある、ということだ。

 

 前回の放送の後半は部下を潰してしまう「クラッシャー上司」の話だった。そこでこの「平均回帰」の話が出てきたのだ。たしかに上司が部下を叱って業績が伸びるなんてことは本当はないのかもしれない。また逆に褒めているのに業績が伸びないこともあるのかも。
 とにかく私はクラッシャー上司にはならないように気をつけねば、と思ったのでした。

 

 結構オイコノミアは面白い。未視聴の方におすすめしたい。

例のビール瓶の件で思い出したこと

 ひょんなことから私は高校時代にやっていた柔道に最近また復活して、地元の柔道関係者から全柔連登録させられたり、紙上推薦といって昇段してしまったりしてしまった。
 一方、これまた縁あって一時期、空手のサークルの手伝いもしていた。私は空手の方は全然うまくならなかったし、今はほとんど縁遠くなってしまったのだが、幾分この競技の内情のようなものに触れることがあった。空手は流派が多い。拳が体に触れてはいけない寸止め系もあれば直接当てるフルコンタクト系もある。私は寸止め系の全日本空手連盟に所属するサークルを手伝っていたのだが、次回の東京オリンピックでの種目採択に本当に祝意を表したい。

 

 さて、長い前フリだったが全空連のサークルを手伝っていていろいろ気づいたことがあった。あるとき瓦割りの演武の準備を手伝ったのだが、あの瓦割りに使われる瓦は特殊なものなのだ。裏側に縦筋があって若干割れやすくなっている。「試割り瓦」で検索するといろいろ結果が表示されるので知りたい方は検索してみるとよいかも。

 

 さてさて、本日の話題はビール瓶である。この記事を書いた時点では説明がいらないと思うが、某横綱が酔ってある力士の頭をビール瓶で殴ったという件だ。これは非常に危険な行為だ。昔の映画やギャグ番組でビール瓶で頭を殴ると瓶が粉々になるというシーンがあったが実際にはあんな風にはならない。あんなに簡単に割れてはそもそも液体の運搬には適さないだろう。映画や芝居で使われるビール瓶は飴製だったりして買うと高いものらしい。必要ならば自作してみてはという問答が載っていた。

映画のワンシーンで使われる、撮影用の割れるビール瓶を製作したいのですが、自... - Yahoo!知恵袋

 

 ビール瓶といえば昭和生まれの私はすぐに火炎瓶を思い出してしまう。学生運動が機動隊などに火炎瓶を投げるシーンなど、当時のニュースに日常茶飯時に流れていたが、検索してみたらなかなか見つからない。多分以下の動画で学生が投げているのは、ビール瓶などによる手製の火炎瓶だろう。(1:40あたり)

youtu.be
爆弾が作れるくらい硬いものなのに頭を殴ってしまった、というのはやはり映画の影響とかあったのだろうか。とにかく瓶は硬い。頭などを殴ったら悲惨な結果にあるので絶対にやってはらなない。

 それにしてもくだんの横綱はたしか大学院に入学していたはず。大志を抱いていたはずだ。

日馬が法大大学院合格 史上初の院生横綱 - 大相撲ニュース : nikkansports.com


 検索してみたら法政大大学院か。(あ、某横綱って書いた意味が)
 このような行為がどのような結果を招くか理解できるはずだ。酒の席との報道もあるが酔っての行為で正常な判断ができなかったのだろうか。だとするとお酒もおそろしいもんだ。実を言うと私は最近ほとんど酒を飲んでいない。付き合いで飲むことがあるので、だいたい月にビール瓶で2本くらいの酒量である。最初はもの足りなかったが、今は慣れた。

 

 とにかくビール瓶は液体を運ぶのに適しているし、酒量の例示には便利だし、あまりおすすめできないが場合によっては爆弾にもなる。決して頭を殴るものではない。

iOS11で勝手にWiFiがオンになる件

 既に知っている人は知っていることだと思うが、一応メモしておく。iPhone を使っているが iOS11にしてからいつの間にやら WiFi がオンになる現象に悩んでいた。戸外で電話をかけようとしてロック画面をみると「○○に接続しますか?」とSSIDが表示されることがたびたびあって「仕様変更」されたことに気づいた。

 この現象を防ぐのは簡単。画面をアンロックして[設定]→[WiFi]→[オフ]というように設定アプリでオフにすると勝手にオンにならない。逆にコントロールパネル(画面の下側からスクロールさせて画面の前側に重なって表示されるやつ)で WiFi をオンにすると、この現象が生じる。WiFi スポットを探しているときは便利なのだが、私はバッテリー消費を抑えたいためになるべく WiFi をオンにしたくないので、ややありがた迷惑な機能だった。とにかく解決してスッキリした。

 

 iPhone といえば、私は9年前くらいの 3GS から使っていて今はまだ 5S を使っているのだが、イイカゲンもっと安い新型機種に切り替えたい希望はある。 iPhone X など10万円超の携帯電話なんて、私にとっては狂気の沙汰だ。ローン金額が大きいので問題も起きるくらい。

iPhoneXのローン審査に落ちる人が多発したそうで - Togetterまとめ


 私は関東平野部の田畑が広がる地帯に住んでいるのだが(要するに田舎)、私のリアルに付き合っている範囲では iPhone X を購入(または予約)した者はいない。Facebookでは、縁あって都会のプログラマーや開発やっている方の友達が少なくないのだが、X を入手できたかどうかで賑わっている。なんとなく世の中が二極化というか、格差が拡大しているような感じがしてならない(あくまで個人の感想です)。

 そう言いつつも一方、私はクルマを所有しマイカー通勤している。うちは農家なのでクルマはトラックもいれて6台ある(すべて軽自動車ではない)。自動車を所有するということは(軽自動車でなければ)車庫証明をとらなければならない。自動車税も毎年払い、2,3年ごとに車検をとる必要があるし、ガゾリン、エンジンオイルやタイヤなどそれなりの維持費がかかる。クルマを持っていなければ iPhone X なんて何台も購入できるくらいお金がかかる。もちろん、もしウチにクルマがなかったら毎日の生活にも困るだろう。

 

 話題がすっかりズレてしまったが、ようはライフスタイルによってお金のかけ方に多様性が著しくなってきた、ということなんだろう。クルマが売れないなんて、かなり前から言われていることだし。
 それにしても、初めて iPhone 3GS を使った頃は、そのまた十年くらい前に使っていた NT4.0サーバ よりも高いスペックに度肝を抜かれたののだが、最近は携帯ごときに10万円なんてかけたくないな、と思うようになってしまった。技術が進歩するにしたがって幸福度が増す…なんて単純には行かないのが人の世の常なんではないかな、とふと思ったりした。

最近の Windows にはついていけない

 全くどうでも良いことしか書くネタがないな、と自己嫌悪に陥っているのだが、とにかくしばらく自宅のデスクトップPCの再構成で時間を取られていた。まず発端は Windows Insider Program をやめたことだった。

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ブラジリアンの店で飲んで気づいたこと

 不定期更新の私のブログもすっかりブラジルの話題ばかりになってしまった。それというのも我が家からそれほど遠くない場所に群馬県邑楽郡大泉町という町があるからだ。大泉町は全町民の実に一割以上が外国人、しかもそのほとんどが日系ブラジル人という町だ。一部では日本の「リトルブラジル」と言われている。

 実はひょんなことから、私はこの町の何人かの日系ブラジル人の若者と面識がある。そのうちの一人がお店を開いたというので先週末行ってみた。その若い私の友は、ブラジル料理の店を開いたと連絡してきたので行ってみたのだが、料理屋というよりは実際は飲み屋というかバーだった。私はあまりお酒が好きではないので少し困ってしまった。事前にアプリでメッセージを交わしていたあたりから嫌な予感がしていたのだが的中してしまった。結局ブラジル料理も食べられたのでよかったんだが、酔って前後不覚になる前に帰ってきた。うーん、やはりお酒はちょっと苦手。

 

 地図アプリを片手にようやくお店にたどり着いたとき、あいにく私の友は外出中で、代わりに彼の母親が店番をしていた。(開店時間なのに店主がいない、ってやはりラテン系だ!)ところでこのお母さんは片言の日本語しか話さないのでちょっと困ってしまった。私の他に客はいなかった。
 拙いけれど、彼女は知っている日本語で一生懸命に私に話しかけてくる。そこでダメ元で、これまた怪しい私のスペイン語で彼女に話しかけてみた。

 「まぁ、スペイン語はなすのね!スーバラシー!」と、しばらく私が怪しいスペイン語で話し、彼女が猛烈な速さのポルトガル語で私に返答をする、という奇妙な会話が始まった。

 彼女が盛んに言っていたのが「スペイン語ポルトガル語、よく似てる。ダイジョブ!」ということだった。私も何回かブラジル系の子どもとスペイン語を話すペルー系の子どもが仲良く遊んでいるところを見てきたのだが、自分が当事者になってはっきりとわかった。ポルトガル話者はある程度スペイン語がわかる。

 わかる、というか元々似ている言語だし、彼女の母国のブラジルはスペイン語圏の国々に隣接していることもあって、もしかしたらスペイン語を習ったことがあったかもしれない。いや、彼女もスペイン語にそれほど詳しい感じではなかったから、それはないか。やはり自然に理解できるのかもしれない。

 

 ところで現在、スペインではカタルーニャ州の独立を巡って対立が高まっている。私も少しカタルーニャ語の語彙を調べてみたのだが、素人考えだが、ひょっとしたらスペイン語(正確にはカスティーリャ語か)とカタルーニャ語の異差って、スペイン語ポルトガル語くらいなのかもしれない。少なくとも私が少し前NHKEテレで見ていた「旅するスペイン語」(第1期か?)で出演されていた平岳大さんが番組中に遭遇したバスク語よりは、ポルトガル語の方がまったくスペイン語に近い。ポルトガル話者とスペイン語話者がお互いに意思疎通できるのも不思議はないのかもしれない。

 

 日本にいることをすっかり忘れさせてくれるような会話に疲れてきた頃、ようやく店主である私の友が帰ってきた。もちろん彼は日本語もポルトガル語も流暢に話す。
 初めて彼と会ったときは冗談ばかり言うヘラヘラしたヤツだったのだが、店主としてカウンターでカクテルを作る彼はとても凛々しい。お店を立ち上げるにあたっていろいろと苦労もあったことだろうし、週末でこの客の入りだと先々が心配なのだが、立場が人を変えるのかもしれない。しばらく会わないうちに本当に大人になった。

 結局最後はブラジルで有名なカクテルであるカイピリーニャをいただいたのだが、甘く優しい口当たりと裏腹に結構強い酒だったようだ。カイピリーニャと、よく聞かないと理解できない彼の母の早口のポルトガル語にヘロヘロになりながら家路へと急いだのだった。