田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、コメントは承認制にします。)

技術って文化だ、と思ったりする

 滅多にバイクや自動車のことを日記に書かなくなったのだが、珍しく車バイクねたを続けてみる。GIGAZINEの以下の記事が目に止まった。

 フェラーリの象徴、V型12気筒エンジンを作るイタリアの職人芸 - GIGAZINE


 GIGAZINE にしては動画の引用元が書いてないのだが、以下のものだと思う。2006年の動画のようだ。

 Watch Video Ferrari 612 Scaglietti V12 Engine at blinkx


 自分が何で欧州車に憧れるのか思い出した。やっぱり技術って文化だと思う。

 かつて日本の技術も文化であった。いにしえの日本の建築物を見るとそう思う。工芸品を見てもそう思う。しかし今の日本の自動車はどうだろう。技術的には完成度の高いものがあるのかもしれない。でも「文化」を感じることができるか。人によって受ける印象は異なるとは思うが、なかなか畏敬の念を抱くまでのものを私は感じない。

 効率優先では到達できない場所がある。


 日本のメーカは今まで効率優先、大量生産の路線で拡大してきたので、今さら方針転換もできにくいだろう。「系列」は崩壊してなくなったのかもしれないが、自動車メーカの周辺には多くの部品メーカもあるのだろうから、いきなり全部自社生産というのも無理だろう。すべてのメーカがフェラーリを目指す、ということもナンセンスなのだろう。

 しかしそれでもやはり、高級なものを少量限定生産するといった質的転換を図るしか、新興国との競争の中で生き残る方法がないような気がする。
 それはトヨタのレクサスか。

 いち早くそのような転換を図ったトヨタが苦戦を強いられているのだから、簡単にはいかないのだろう。


 フェラーリのように、とはいかないだろうが、日本のメーカもユニークな車作りをするなってほしいと期待している。