恒例の朝の散歩に出かけた。半袖では寒く感じられるくらいだった。早朝の寒さに蝉は声を潜め、あたりは虫の声で満ちていた。草は露に覆われ踏み入ると靴が濡れた。百日紅の花は徐々に大きく開き、一週間であたりはすっかり秋の気配である。以前、豪州の方から日本の季節は 'sharp' だと言われたことがあるがたしかにその通りだ。
朝の散歩で青鷺をたびたび見かけ、大体どのあたりが彼らのテリトリーかわかってきたのだが、今日は鳴声を聞いた。「グゲゲゲゲゲ…」喉の奥から絞り出したようなシワガレ声でお世辞にも奇麗な声とは言えない。
一般的に鷺類は警戒心が強い。雀の類とは違ってこちらが近づくかなり前から飛び立ってしまう。今朝の青鷺は小川で何かを啄んでいた。田舎でもコンクリートの水路が多いのだが、そこは今時珍しい泥の河原であった。岸には無数の小穴が空いている。おそらくドジョウやシジミ、おそらくカワニナなども自生してるのかもしれない。この川がある限り、この地に青鷺が住み続けるのではないだろうか。
しかし、青鷺は飛ぶ姿は奇麗なんだがな…。
ちょっと例えが違うが、
あの声で蜥蜴食らうか時鳥