田舎者Yの日記

定年退職して農業に従事している者のブログ

(海外からスパムコメントが続きましたので、しばらくコメントは承認制にします。)

KNOPPIX 5.1.1 をUSBメモリにインスコ

 KNOPPIX 5.1.1 を2GBのUSBメモリにインストールした。USBデバイスから起動できるPCではKNOPPIXを起動できる。個人設定もUSB内に保存できた。WindowsマシンからはUSBメモリとしても利用できる。

 例によって設定に手間取ったので、自分と、ひょっとしたら同じことを悩んでいるかもしれない方のためにここに要点を記述する。

 また、アイディアのほとんどは「ひろちゃん帝国」の記事およびコメント欄を参考にした。この場を借りて感謝申し上げる。
http://hirotyanteikoku.cocolog-nifty.com/cocolog/2007/02/knoppix511usb_a732.html

(2008年5月20日追記)
 私が書いた方法で設定保存ができない場合があるようです。
 以下の設定でうまくいかない場合があることをあらかじめ
 お断りします。


1.準備

 まずUSBメモリを購入した。予算の都合で2GBのものにした。TranscendのJetFlash V30。多機能USBメモリだが、データを削除してパーティションを切り直した(後述)。もったいないが私はこのために購入したので決行。


 次にKNOPPIXを用意する。これを書いている時点での日本語版最新バージョンは5.1.1 以下のサイトからダウンロードしてisoイメージをCDに焼き、CDから起動した。

http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/

 上記サイトに「動作しているKNOPPIXから起動可能なUSBメモリを作成する mkbootdev が実験的に入っています。」とあるようにコンソールから「# mkbootdev」としてUSBにインストールできるが第二パーティションにインストールしたかったので違う方法をとった。なぜ二番目の領域かは後述。


2.USBメモリにパーティションを切る

 機種にもよるが、USBから(syslinuxを利用して)起動させるためにはFAT16でフォーマットしたほうが無難だそうである。一方、WindowsはUSBメモリは第一パーティションしか認識しないそうである。KNOPPIXの起動のためには700MBあれば良いそうである。

 そこで、私は2GBのUSBメモリ以下のように切り分けた。第1パーティションはntfs(900MB)としWindowsマシンのデータ保存用とした。第2パーティションはFAT16(800MB)として、ここにKNOPPIXを導入した。700MBもあれば良いそうだが、余裕をみて800MBとした。そして残りを第3パーティションとし設定保存用にext3でフォーマットした。


 パーティションの操作は前述のKNOPPIXのCD-ROMから起動して、KDEのメニューから「システム→ QTParted(Create, reorganize and remove partitions)」を選択して行った。(パーティションを変更すれば保存してあるデータは利用できなくなるので、自己責任で行ってほしい。)
 私は、USBのデバイスを選んで右クリックして、元のパーティションを削除して設定を書き込み、開放された領域にパーティションを前述のように設定しフォーマットした。3つの領域をともにプライマリ・パーティションとし、特に第2パーティションは「アクティブ」に設定した。


3.KNOPPIXデータのコピーと起動の設定

 以下のサイトを参考にデータのコピーと起動するための設定を行った。
 http://perltips.twinkle.cc/linux/usb_knoppix.php

 第2、第3パーティションをマウントし(差し込むとデスクトップにアイコンが現れるので右クリックしてマウントした。第1はntfsとしたのでKNOPPIXからはマウントできない)、コンソールでsuして管理者となり、次のような手順でファイルを転送した。

# mkdir /media/sda2/KNOPPIX


# cp -R /cdrom/KNOPPIX/* /media/sda2/KNOPPIX/
# cp -R /cdrom/boot/isolinux/* /media/sda2/


# syslinux /dev/sda2
# mv /media/sda2/isolinux.cfg /media/sda2/syslinux.cfg

 syslinuxを利用して起動するためにはisolinux.cfgをsyslinux.cfgと変名する必要があるそうである。
以上の設定が終わると /media/sda2 には ldlinux.sys が作成される。

 なお、私の自作機からはUSBポートが複数あるせいか、/media/sdb2 のように表示される。PCによってデバイス名を適当に読みかえてほしい。

 この後、再起動するとUSBから起動が可能のように設定できるBIOSのPCであればUSBからKNOPPIXが起動されるはずである。


4.設定が保存できない!なぜならば…

 以上、さらっと書いたが、実を申せば私は上記の手順を数回繰り返してしまった。KNOPPIXはメニューの「KNOPPIX→Configure→KNOPPIXの設定を保存」でユーザが行った設定が保存できる。私は前述の第3パーティションに設定を保存したかったのだが、何度やってもsda3には設定を保存できなかった。Read Only とのエラーメッセージが表示される。

 しかし、それもそのはずだった。KNOPPIX5.1.1ではUSBメモリをマウントした後、デバイスのアイコンを右クリックして「Change read/wright mode」をクリックしてモードを変更しなければ、データを書き込むことができないのだ。今までKNOPPIXを使ったことがなかったので仕方ないと思うが、このことに気づくのに一日かかってしまった!


 私が今日現在ウェブ検索した限りでは、これを断っているサイトは少ないようだ。そこで私はこのことをここに書き記すものである。(つまりそのくらい常識ってことですね、きっと…)

 こうやって私の連休は終わっていくのだった…orz