一ヶ月くらい前にネットで安いドライブレコーダーを買った。5,000円以下の価格だったが、まともに録画されているので満足していた。
(画像は いらすとや から)
しかし自分で取り付けてから、どうもFMラジオの調子がおかしい。ノイズが混じるようになってしまったのだ。特に私のお気に入りの J-Wave (81.3MHz) がひどい。音楽はまあまあ聞き取れるが、ナビゲータの話し声とノイズが混じって何を喋っているのかもわからなくなるくらいだった。
私は埼玉県北部の平野部、都心から約80kmのところでFMラジオを視聴している。FM波なのでそれほど電波強度は強くないのかもしれないが、以前は聞き取りにくくなるほど雑音が混ざることもなかった。最初は夏によく見られるEスポの現象かなとも思ったが、80MHz前後の周波数帯が影響を受けるものなのだろうか、とも思っていた。
そうこうしているうちにドライブレコーダがノイズ源だとわかったのだった。混信はドラレコを買った頃から発生していたし、なんと言ってもドラレコの電源を切るとノイズが消えるのだ。
さて、どうしたものかと思っているうちに解決策もわからず飽きられかけていたところ、YouTube を漫然と眺めていて、たまたま次の動画が目にとまった。
この動画の最後の方で「フェライトビーズ」なるものが出てくる。高周波ノイズの抑制に使われるとのこと。検索してみると「フェライトコア」とも言うらしく、それほど値段も高くもない。近所のPCパーツ屋では売ってないようなのでネットで購入して装着してみた。嘘のようにノイズが消えてしまった。
正確に言うと全くゼロになったわけではない。多少ノイズは残ってはいるが、ナビゲーターの話はちきんと聞き取れるくらいに軽減した。それから装着にあたってはいろいろ試行錯誤してみたが、私の機器の場合コアにコードを2回巻きつける2ターンの状態でかなりノイズが低減された。また、ついでにアンテナに近いと思われるクルマの天井に近いところにも1ターンで小さいフェライトコアを付けてみた。かなりノイズが小さくなった。
どうやらクルマのエンジンパーツに付けるものもあるらしく、場合によっては電気抵抗が発生し発熱もする、との記述も見かけた。気になってたまにコア本体を触ってみたのたのだが特に発熱はしていないようだ。おそらくドラレコの給電程度の電力では発熱量も多くはないのかもしれない。
本来は製品自体に高周波の発生を抑える仕組みがなければいけないのだと思うが、安いものはそういう点が省略されているのかもしれない。
もし(安い)ドラレコを買ってラジオにノイズが混信するような方があればフェライトコアを装着してみることをオススメする。