ブログ更新が滞りがちだが、前回の記事からの続きである。しばらく大泉町に行ってなかったので様子をみにいきたいと思っていた。ブラジル系のスーパーで買い物をしたことは何回かあったのだが、今回はどうしてもブラジル料理を食事を食べてみたかった。SNSで何人か日系ブラジル人の知り合いがいるので、どこか安く食べられるおいしい店はないかと聞いてみたところ、スーパーメルカド・タカラのそばのマーケットがおすすめとの返事。「マーケットってどこだよ?」と、こちらからメッセージを送っても再度の返事はなかった。仕方がないので自分で探しに行ってみた。実際に行く前にいろいろネットで下調べしてみたのだが、彼が言うのはどうもキオスケ・シブラジル大泉店のようだ。
それにしても日本人には聞きなれないお店の名前。ウェブ検索してみると「キオスケ・シ・ブラジル」と表記してあるページもあるが、お店のロゴや看板は Kioske Cibrasil である。Kioske というのは Kiosk の複数形のようだが、Cibrasil の方はこれで一語のようだ。「キオスケ・シブラジル」という表記の方が合っているような気もする。それにしても Cibrasil の意味はまったく不明。Ciは接頭辞のような気もするが私が調べた範囲では解説がみつからなかった。また今度行ったときに店員に名前の由来でも聞いてみたい。
写真を私の Facebook に投稿したら知人から「ハローマックではないか?」とのツッコミが。たしかにこの外見は元ハローマックでまず間違いないだろう。
店内に入ってみるとポルトガル語が飛び交い、日本語を話す人はおらず、看板やメニューもポルトガル語のみだったので一瞬ビビったが、注文を受けているイートイン・コーナーの女性に日本語で話しかけたら日本語で返答がきた。まったく「日本語でおk」だった。
日本語の説明を聞きつつ適当に注文したのだが、私が鶏肉料理を頼んだら「牛肉は嫌いなのか?ダメなのか?」と逆に聞かれてしまった。実をいうと私は最近体重が増加傾向にあるので、なるべくカロリーの低い鶏肉を選んだのだが、ブラジル料理って基本は牛肉料理なのかもしれない。今度行くときは牛肉料理に挑戦してみたい。
ちなみにこのスーパーのイートイン・コーナーはブラジルの家庭料理というのが基本コンセプトのようだ。私が注文した料理はガーリック味のライスがついてきて、ホウレン草や豆の煮ものもあっさりとした塩味。日本の家庭料理にも似た感じもした。非常に食べやすい。
料理にむさぼりついていると、注文を受けてくれた女性が小瓶をもってきた。
「ピメンタ。日本人はこれが好き。日本語で何と言うんだったけな…」多分彼女が言いたかったのは「胡椒」だろう。しかしこのピメンタは胡椒というよりはタバスコに近い。ピリッと辛くてやや酸味もある。「本当はブラジル料理って辛くないのよ」と。なるほど。ピメンタも私は好きだったが少しだけ付けて、あとはなるべくピメンタなしで食べてみた。
キオスケ・シブラジルは食料品を中心とするスーパーなのだが、すぐ隣のタカラよりは規模が小さいようだ。すぐ近所に同じような店があると競争が激しいのかもしれない。でも私のSNSの友達はこちらを勧めてくれた。料理のサービスで差別化を図っているのかもしれない。
それから一人で食べていると目立つかな、と思っていたのだが、家族連れやカップルが少なくないなか、一人で食事をたべているオジサンもいた(自分だってオジサンなんですけど)。どことなく疲れている感じ。おそらく仕事も終わってホット一息つきながらブラジル料理で故郷を思い出しながら食べているのかなと勝手に想像してみた。
帰りがけにタマリンドのジュースを買って飲んでみた。ドロッとした粘性のある液体が甘酸っぱい。なんとも形容しがたい味。でも不味くはない。タマリンドはそら豆の仲間でビタミン、ミネラルを含み、アンチエイジング効果も期待できるそうだ。これまた飲んでみたい。
大泉町の日系ブラジル人の多さに驚いてしまい、ここがブラジル人のたまり場なのだろうか、と思って調べてみたらそうでもないようだ。東海地方を中心に本州に広く分布しているようだ。
最後に、実を言えば日系人の友達が勧めてくれたのはこのキオスケと、あともう一つ、カミナルアというお店だ。
KAMINALUA 太田/館林 洋風居酒屋 のグルメ情報 | ヒトサラ
機会があれば、こちらのお店にも行ってみたい。私は野球にまったく詳しくないのだが、どうもかつて中日ドラゴンズに所属したブラジル人の元プロ野球選手が経営しているお店のようだ。紹介記事をみつけて読んでみたが、人生ってわからないもんだ。とにかくこのカミナルアもそのうちに行ってみたい。