北関東某所で開かれた関係者を対象にしたスバル BRZ のお披露目に潜り込んできた。BRZ はトヨタと共同開発したスポーツカーで GT86 のいわば異名車である(名前が違うだけでなく実際は細かい点で違いがあるそうだ)。
主催者の代表が「スバルはかつて乗れば良いクルマだった」と自虐ネタを披露。要するに乗らなければその良さがわからない、デザインが田舎臭く(失礼)クルマとしての完成度が高くてもなかなか市場に受け入れられなかった、という意味だろう。「今は違う」と続ける。スバルの国内販売は昨年来好調を維持し注文に生産が追いつかないとのことであった。
さてお目当ての BRZ を見ようとしたが案の定黒山の人だかりであった。青色の車体を期待したのだが展示車両のはシルバーメタリック。試工車と呼ばれるもので実際の量販車とは多少異なる点がある、との注意書きがあった(でもほとんど販売車両に近いんだろうな、とは思った)
参加者の中から「実際のエンジン音を聞いてみたい」との声があったせいか、途中エンジンがかけられた。中には結構踏み込んで空吹かしする者も現れた。少しセリカ最終型のリアビューにも似たボディ後方のエグゾーストパイプからは燃焼による水が吹き出ていた。
しかしそのエンジン音はものすごく静かだった。スポーツカーとしては静かすぎるのではないかと私の連れは心配していた。おそらくは社外品のエキパイなどが販売されると思うが、最近のクルマづくりはこういうものなのだろうか。
実際に BRZ の運転席にも乗り込んでみた。乗り込む時は体を曲げないといけない。乗る時は非常に狭く感じられたのだが、バケット型のシートにすわってしまうと足元に空間があるし、それほど狭くは感じられなかった。
感じたのは視点の低さ。これで走りだすと地面スレスレを巡航する感じなんだろうな、と思った。試工車なので運転はできなかったが、実際にドライバーが運転している下記の動画は納得できる。
おそらく話題性から最初の一年はよく売れると思う(すでに一年近い納車待ちだとか)。問題は3,4年後だと思う。今後を見守りたい。トヨタが企画デザインで主導したらしいが、クルマ自体は水平対向エンジンといい、スバルのクルマだと個人的には思った。
BRZだけでなくスバルの新型車両が展示されていたのだが、物体に近づくと自動的にブレーキがかかるアイサイトやインプレッサ G4 などに私は関心を持った。
「連絡をくれれば多少値引き販売できます」と声をかけられた。BRZは…。ちょっと家族の同意は得られないだろうな(笑)