もともと私はクルマ好きだったのだが、事故で愛車を大破させられて中古車に乗るようになってからはほとんどクルマの話題を口にしなくなった。でも自動車は大好き(しつこい)。比較的多くのメーカーのクルマを運転したことがあるが、平均的な日本人がよく口にする日本車は良いという言説には懐疑的だ。
自分は輸入車マンセーというか、輸入車が一番という気にもならないのだが、常々どうして日本車は輸入車にくらべてタイヤハウスが大きいのかな、と疑問に思っていた。タイヤハウスが大きい。言い換えればタイヤのホイールがフェンダーアーチに比べて小径でタイヤが小さくボディ表面から引っ込んでいる。例えば欧州の高級モデルであるメルセデス、アウディ、BMWなどはタイヤの表面がボディと一体化して決して引っ込んでいない。タイヤホイール径も大きくフェンダーとの隙間が小さい。デザイン的に非常に美しい。日本車でも高級車種を中心にそういうデザインもクルマもあるが、一般大衆車はおしなべてタイヤハウスがブカブカ。大きい体に小さいタイヤを履いている印象だ。
検索してみてそのわけはわかった。スノーチェーンの装着がスムーズにできることを前提に国産車はデザインされているからだ。
そう作れという法律があるわけではない。しかし日本は、特に日本海側は世界でも有数の豪雪地帯。チェーン規制が毎シーズン恒常的に実施される。チェーン規制中にチェーンを装着しなければ道交法違反でユーザに迷惑がかかってしまう。そういう配慮からあのようなデザインになっている、とのことだ。これは自動車関係者には有名な話なのかもしれない。
他の検索結果では道路事情や駐車スペースの事情からあまりサスペンションストロークが短いとダメな場合(クルマの腹、シャーシをコスってしまう場合)もあるとの説明もあった。なるほど。
しかしよく考えてみると輸入車用のスノーチェーンも売っている。どうしてもスノーチェーンを装着できないモデルもあるようだが、装着可能な輸入車も数多くある。国産車でも高級車やスポーツカーのように装着不可を謳っている以外の車種でもそれほどタイヤとボディの隙間が大きくないものもいくつか見られる。これはなぜだろう。
私の想像では、おそらくサスペンションを固めにするなど、技術的な努力である程度はタイヤとボディ間の隙間は狭くできるのではないか、しかしそれをやるとコストに響き、一般大衆車ではなかなかそれを実施できないのかもしれない。そんなことを検索しながら思った。
中古で買った現在の私の愛車も積算10万キロを超えたので買い換えたいなと思いつつ自動車関連の検索をする今日このごろである。