久しぶりの散歩である。毎回ではないのだが週末の散歩に出かけると大体はこの日記に書くのが私のさささやかな楽しみの一つである。この日記に記述がなかったので、おそらく6月は一度も週末に散歩に行かなかったようだ。
朝、若干おそく起きたので日の出のあとに散歩に出発した。当地に引っ越してきた頃はもの珍しさもあって、日の出前によく散歩に出かけたが、最近はよく明るくなってから出かける。時間帯によって少し鳴いている鳥類が変わる。今朝はキジ、ヒバリ、ガビチョウ、ウグイス、ホトトギス、それからいつものスズメやカラス、それから得体の知れない小鳥の声を聞いた。毎回、田舎道を小一時間歩くのだが静寂さとはほど遠い。引っ切りなしの鳥のさえずりに溢れている。やかましいくらいだ。心地の良いやかましさではあるのだけれど。
今朝から、4年目にして始めて、散歩コースを変えてみた。いつもはゴルフ場を遠巻きにして歩くのだが、ゴルフ場のそばにも公道があることがわかったのでそちらを歩いてみた。ちょうど木々の間から頭上をホトトギスが鳴きながら飛んで行った。よく小鳥の声を言葉になぞらえて表現するが、ホトトギスのそれは「テッペンカケタカ」である。ホトトギスが「天辺駆けたか?」と大声で問いかけながら通り過ぎていった。
遠くではウグイスが良い声で鳴いていた。ひょっとしたらホトトギスに托卵されてしまうのかもしれない。うちの近所ではウグイスが停留しているようだ。彼らは夏の終わり、というか秋頃までホーホケキョと鳴いている。今の時期は良いのだが、夏の終わりのウグイスは季節外れの興ざめがする。
また夏が近づいてきた。蝉が鳴き始めるのもじきであろう。