午前4時に家を出て散歩に向かう。早くも空は明るくなり始めていたが曇りのため星などは見えない。やや湿度が高い。ここのところ乾燥していたので、このくらいの湿り気がちょうど良い気がする。
気温のせいか湿度のせいか、鳥たちの声がよく響く。ライブな音質というのだろうか。昼間は音が空に吸収されてしまい全然響かない。デッドな音になる。まったく不思議だ。相変わらずガビチョウが威勢がよい。ウグイスはすっかり定番の鳴き方になっている。春先の調子外れな鳴き方と全然違う。
畑地ではヒバリが鳴いていた。お互いに縄張り争いをして牽制しあっているのだろうが、そのわりには群れている。ヒバリが鳴くところには必ずと言ってよいほどまた別のヒバリがいる。ライバルなのか仲間なのか。まったく不思議なものだ。今日歩いた畑ではかなりの数のヒバリが群生しているようだった。はっきり言ってやかましい。しかし、車の騒音ではなく小鳥のさえずりで目覚めるなんて贅沢だと思う。そう思っているのは私だけかもしれぬが。
とちゅう川辺で鴨のたぐいの声を聞いた。草が生い茂り姿は確認できなかった。もう少し野鳥の声が分かれば面白いのに、といつも散歩のときに思う。帰宅してネットで調べてみたのだがカルガモの声に近い気がした。渡り鳥ならもうとうに北に向かっただろうに、と思ったのだがどうやらカルガモは渡りをしない留鳥のようだ。当地に引っ越して散歩を始めた頃は気がつかなかった。最近やってきた新顔かもしれない。
当地へ引っ越してきて早5年。気をつけてみていると鳥類は群れの種類が若干変化している。そう目立った変化はないものの少しずつ変わることはあるようである。