最近は中学などで発音をカタカナで書いて覚えさせる指導法があると聞いて驚いたことがあった。授業時間が十分に確保されない関係でいわゆる発音記号なども指導されることはないそうだ。(そういえば国際発音記号って通常の英語文には現れない。やはり一般的ではなくあくまで学術上で使われる代物なのか。)
英語はいまや事実上の国際語である。以前私はインド人の英語が聞き取れなかったことがあったのだが、彼は私が授業等で耳にしたのとはちょっと違う発音をしていた。英語を話す人すべてがロンドン周辺もしくはアメリカ東部の発音をしなければならないという法もあるまい。
それにしても学校でカタカナを使って発音を指導することには個人的に抵抗がある。
はてな匿名ダイアリーで以下の記事が目についた。
私の場合、(ちょっと古いが)昔NHKラジオで東後勝明先生が用いれられていた大小の四角をならべた方法が役に立ったと思う。それぞれの音節を四角で表し、特にストレスが置かれるものは大きな四角で表すという記法だ。
「音節:syllable」という概念を指導することが日本の教育現場で欠けているような気がする。別に私は専門家でもない。単に自分の経験からだ。私は学生の時、複数のラジオ講座を聞いていたが、そこで別々の先生から「音節」という話をほぼ同時に聞いた。私の中学や高校の教員からは音節という話を一度も聞いたことがなかった。例えば牛乳などを表すmilkは「ミルク」とカタカタ日本語で言えば三音節だが、英語の発音としては"i"という母音の前後にm,l,kを付加した一音節の単語に過ぎない。自分としては中学でこのことを教えて欲しかったものだ。(実際、今の教育を知らないのですでに教えられているのかもしれない。ちなみに冒頭のカタカナ英語の話は友人の現役英語教員から聞いた。)
それから短期間であるが私は米国東海岸に滞在した経験があるが、よく治されたのはストレスの位置である。個々の発音を治されたことはほとんどない。学生時代、模擬試験など受けると「次の語の中でアクセントの位置の違うものを選べ」などという問いを散々やらされたが、そのときに妙に納得した思い出がある。
多少、発音が違ってもなんとかなる。音節の数とアクセントの位置があっていれば大体通じる。
でも一番大事なのは日本人の場合、「度胸」かも。