我々の頃と比べて、土曜が休みになった影響で、中学での学習すべき単語数が減っていたり、発音記号や筆記体を教えなくなったことは知ってはいたが、カタカナ表記で英語を教えている、と知ったときはショックを受けた。そりゃ、私もドイツ語やポルトガル語の勉強を始めたときはカタカナに頼ったが、必要悪と思っていた。英語以外の言語は綴りと発音に明確な対応関係があるのでそれほど苦労しないが、英語はそれほど明確でないので仕方ないのか?*1個人的には英字にカタカナのルビを振ることに非常に抵抗がある。
インド系やアラビア系の方の英語も聞いたことがある。巻き舌のRとか最初は戸惑う。インド人に「タンキュー」と言われたとき "Thank you" だと気づくのに時間がかかった(thをtのように発音する)
英語は事実上の国際語であり、通じれば良い、イギリスや米国の発音が絶対的に正しいわけではない等々、理解はできるのだが、それでもカタカナ英語はまずいと思う。というのも日本語は音素が必ず母音で終わり、音節の数が増えるからだ。「音節」の概念は中学で教えてほしいものだ。
思えば私は70年代から80年代の、NHKのラジオ講座にお世話になった。続基礎英語の安田一郎先生や英語会話の東後勝明先生が懐かしい。特に東後先生のあの□が並んだ図は印象的だった。あれを中学でもやってほしいな…。(ちなみにKatsuaki Togo の姓を東郷と勘違いしていた。検索でヒットしなかったわけだ。)
*1:Norman conquest などの影響か?