来年の成人の日、2014年1月13日13時30分から本庄市民文化会館において「中山道伝馬騒動シンポジウム」が開催される。私はシンポジウムをお手伝いされる方からお誘いをいただいたので当日参加する予定である。この記事を見かける地元の人は少ないとは思うが、参加できるようでしたらお願いしたい。
中山道伝馬騒動。信濃国、上野国、武蔵国の中山道を舞台に20万人!が関係した18世紀半ばに発生した一揆である。地元民ながらこのような事件があったことを全然知らなかった。伝馬を「てんま」と読むことすらしらなかった。当時の五街道には助郷制度といって地元の村の負担で伝馬制度を支援しなければならない仕組みがあった。あるときに幕府からその助郷を増やす命が出た。想定外の負担増に反対する農民が徐々に集まり江戸を目指して行進しつつ各地で打ち壊しを行った事件のようだ。幕府は農民の訴えを聞き入れ増助郷の命を撤回。首謀者として遠藤兵内は処刑されたそうである。後に彼は「義民」と呼ばれることとなるのだが、これが幕府体制の弱体化、ひいては約百年後の明治維新を誘発したのではないか、とのことである。
主催者の荻野氏は私財を投げ打って今回のシンポジウムを用意したそうである。当日販売される著作物『灯火遙か 読み本・義民遠藤兵内物語』を買って読んでみようと思っている。