私は首が太いので既製品のシャツを第一ボタンまでしめるとちょっと苦しい。だからネクタイが大嫌いである。しかしたまにはネクタイをしなければならないときもある。ネクタイが嫌いでオシャレでもないのでいくつかのネクタイを使いまわししている。気に入ったネクタイほどよく締めることになるので多少汚れている。しかし高級なネクタイでもないのでわざわざクリーニングに出す気にもなれない。そこで自分でネクタイを洗ってみた。参考にしたのは下記のサイトである。
自分なりの発見もあった。
上記のサイトではインスタントコーヒーの空きビンを使っているがその程度の大きさのビンなら百円ショップでも入手できる。私はガラス製のものを買ってみた。
他のサイトでベンジンに中性洗剤を混ぜるとよい、ともあったので家庭内の液体中性洗剤を探してみた。カミさんが使っているエマールがあったので使ってみた。汚れたネクタイが3本あったのでそれぞれ違う方法で洗ってみた。
最初にエマールとベンジンを一緒にしたのだがこれは失敗だった。エマールがベンジンになじまずゼリー状になってしまった。昔、化学で親水基とかを習った覚えがある。おそらくエマールはこの手の親水基をたくさん持った物質なのだろう。従ってベンジンなどの水ではない有機溶剤とは相性が悪いようだ。これは失敗だった。
次にベンジンだけでやってみた。これはよかった。色が鮮やかになったしすぐに乾いた。ただしお醤油のシミのあるネクタイを洗ってみたのだがよく落ちなかった。しつこい汚れは染み抜きの容量で軽くたたくしかないだろう。(ちなみにお醤油は宴会のときに酔っ払ってつけてしまった。いい歳をして恥ずかしい。)
3本目にトライする前にベンジンがなくなってしまった。(上記のnanapiのサイトではベンジンを使いまわししていたが、私は毎回捨ててしまった。)
エマールを使えば水洗いをしても大丈夫かなと思ったので、最後はエマールと水で洗ってみた。水でジャブジャブ洗ったので見た目ではこの方法が一番良く汚れが落ちた感じがする。ただし、乾いたあとネクタイの表面が多少波打つようになってしまった。やはり絹を水洗いするのはよくないのだろう。おそらくアイロンがけすればかなり平らにはなると思う。私の場合、あまり気にしないほうなのでこれでもよしとした。
ということでまとめると…
- ベンジンに漬けて洗うのが一番生地が痛まないし速く乾く。ただししつこい汚れは落ちない。
- 市販の洗剤は水と混ぜて使うことを想定しているのでベンジンに家庭用洗剤を入れないほうがよいだろう。
- エマールで水洗いしたらいちばんよく汚れが落ちた。ただし乾いたあとに多少生地がヨレている。高級なネクタイの水洗いは厳禁。
…とまぁこんなところ。ちなみに私は百円ショップのネクタイも使うときがある。大概は315円。私が買った 500ml のベンジンより安い。安いネクタイを使い捨てにするのも一法かもしれない。