先週 Ubuntu 8.10 をインストールして、いろいろと困っている。多少自分で解決したと思われることもあるのでメモをする。
先日のエントリで書いたように、私はデータを今は製造中止となった Buffalo の LinkStation に保存している。Windows/Mac 用であるが samba で動作しているので当然 Linux のバックアップとしても使える。
以前の Ubuntu であれば Nautilus で簡単にLinkStation の中身を見ることができたのだが、8.10にした途端、samba共有領域の中が見れなくなってしまった。海外でも似たような現象が起こっているようだ。いろいろと情報を検索するうちにUbuntuのしかるべき所にマウントさせれば良いのだと気がついた。(<当たり前のことだった)私が行った手順などを書いてみる。
まず Ubuntu 8.10 で samba共有領域が見えないという現象は Ubuntu Forum でも見かけた。
Samba won't display Windows Share content - Ubuntu Forums
上記のスレでは'dmizer'という方が答えているのだが、彼がsamba領域のマウントに関して解説しているページがあった。
Mount samba shares with utf8 encoding using cifs - Ubuntu Forums
私も上記の解説を参考にして、何とかデータを保存した LinkStation の中身を見ることができたので、手順を書いてみる。
まず、'dmizer'の解説はsmbfsをインストールするところから始まっている。私は Synaptic で samba をインストールしたのだが、その際に既にsmbfsはインストールされていたようだ。
(追記:後に再インストールして気づいたが、sambaをインストールしただけではsmbfsはインストールされないようだ)
次に適当にマウントポイントを作っておく。私も "sudo mkdir /media/sharename" として /media
の中に作成した。(sharename には共有領域名を入れる)
続いて、"gksudo gedit /etc/nsswitch.conf" として /etc/nsswitch.conf を編集した。開いた設定ファイルの中から、
hosts: files mdns4_minimal [NOTFOUND=return] dns mdns4
に以下のように wins を追加した。
hosts: files mdns4_minimal [NOTFOUND=return] wins dns mdns4
次に "sudo aptitude install winbind" として winbind をインストールした。
ここまで準備して、最後に先ほどのマウントポイントに次のコマンドでマウントした。
sudo mount -t cifs //netbiosname/sharename /media/sharename -o username=winusername,iocharset=utf8,file_mode=0777,dir_mode=0777
(netbiosname にはサーバのNetBIOS名を入れる。winusernameにはwindows ユーザ名を入れる。)
なお、途中に "password=winpassword" 入れてないが、パスワードを設定してあれば、入れなくともコンソールでパスワードが訊かれるはずである。
その後、マウントポイントを見ると、ちゃんと中身を見られる。ちょっと面倒である。
なお、私はストレージをたまにしか使わないので permanent mount はしない。使い終わったら、"sudo umount /media/sharename" とアンマウントしておくのが良いと思う。