高校生の時、国語の時間に「白頭を悲しむ翁に代わりて」なんという漢詩を習った。そのときは実感がなかったのだが、中年となってしまった今となっては何気ないことに自分が歳をとったことに気がつき、何とも言えない気持ちになることがある。ようやく作者の気持ちに追いついてきた。
先週末、自宅で私はスターウォーズ エピソードIを見ていた。何回目だろう。いつ見てもスターウォーズの世界には引き込まれる。現在うちの職場には20歳台のアメリカ人が配属されている。女性である(お嬢さんという雰囲気に近い)。休み時間に「スターウォーズを見たことがあるか?」と聞いたら映画館では見たことがないとの返答。ガーン!そうかエピソードIでさえ彼女は幼少の頃だったのか。私は初回(後に言うエピソードIV)から見ているのに。(当時、私は紅顔の高校生だった)彼女は初回のときは生まれてもいなかったのか。物語とともに現実でも時が流れていることに改めて気づかされた。
スターウォーズ封切の頃、私は萩尾望都さんの『11人いる!』とかにハマっており、勢いでアシモフのファウンデーション・シリーズなんかを読んでいた。壮大な宇宙を舞台にした叙情詩的物語をスペースオペラと言うのだと知った。スターウォーズはさしずめスペースオペラの典型である。
話は変わって、私は時々はてなの匿名ダイアリーも見ることがある。Anonymous Diary を「アノニー増田イアリ」という国籍不明の日系人(美少女とも)に例えるという話で盛り上がったことから「はてな匿名ダイアリー」は一部で「増田」と呼ばれる。最近「増田11人説」というのを知った。常時増田に書き込んでいるのは11人しかいない、との話である。
私はすぐさま上記の萩尾望都さんの『11人いる!』を思い出した。そこで先日のスターウォーズの件とも相まって、ちょっとセンチメートルセンチメンタルになってしまった。
ちなみにスターウォーズは9部作である。初回のパンフレットにもはっきりそう書いてあった。エピソードは最初、4、5、6の3部が作られ、近年1、2、3の3部が作られた。まだ7、8、9が作られていないのだが、ジョージ・ルーカスはもう作らない、とか言っているそうである。どうか残りの3部作を見てみたいものだ。たしか全編に登場するのはR2-D2とC-3POだけだとも初回パンフレットに書いてあったとも思う。実際今までの作品もそうなっている。